お寺の墓地の一画に石屋さんが管理している墓地がある平成29年5月23日

 

ブログをご覧の方から質問がありました。

プライバシーへの配慮でポイントだけご紹介します。

 

1、 お寺の墓地の一画に石屋さんが管理している墓地がある

2、 そこにお墓を求めようとして石屋さんと住職に話を聞いた

3、 住職の話と石屋の話が全く違う

いったいどちらの言うことを信じたら良いか?

 

( ̄∇ ̄;)、田舎ではほとんどない内容なんですが、関東では首都圏にはよくある話です。

法律的には墓地管理者に権限があります。

質問内容から墓地管理者は住職と推測できますので、住職の言うことが正しいとたいていなりません(-。−;)

 

墓地管理者が誰か?

これは市町村長が作成するはずの墓地台帳に記載されています。

住職「はず」???

(^^)気がつかれました。

 

まず墓地台帳の説明です。

詳しくはこちらの過去ログをどうぞ。

閉眼供養(抜魂、お性根抜き)のお布施はどうしたら良いか平成28年1月30日更新

 

ポイントを再掲します。

法律上は全ての墓地は墓地台帳に登載されていることになっています。

地方自治体により書式は若干異なるのですが、記載しなければならない事項は条例で決まっていますので、A市の墓地台帳をお見せします。

これは地方自治体(市町村)が作成します。

 

実際には違います。

通りがかりに見かけた気にかかる墓地がありました 連絡を取りたいのですがどこに連絡をしたら良いのか分かりません どうしたら良いでしょう平成27年4月27日

これもポイントを再掲します。

 

役場の方のお話では、該当地は墓地台帳に記載されておらず(そのような墓地はたくさんあり正確な数も分からない)、墓地とはみなすものの、ここはみなし墓地であるという証明書を出すこともできないし、墓地管理人の届け出先も、そのような部署じたいが存在しないとのことでした。・・・( ̄  ̄;)

 

それでは本題です。

お寺の墓地の一画に石屋さんが管理している墓地がある」について。

首都圏では墓地管理者は住職ですが…。

実際に管理されているのは住職ではない」ということがけっこうあるんです。

 

文化庁がこんな冊子をだしています。

読むと笑えますよ。

 

この部分です。

ところが、実際には、宗教法人の代表役員の中には、宗教法人法の内容をよく知らない方がいらっしゃるようです。」ヾ(^^)

実際はほとんどです。

高庵寺の包括宗教法人曹洞宗は宗教法人法に忠実に運営されているようです。(報告書を読む限りの判断です)

 

住職、報告書って?

高庵寺住職は曹洞宗の被包括宗教法人代表役員なんで、宗報という報告書を閲覧できるんです。

高庵寺住職は宗教法人法に拠る閲覧権利者なんです。

 

はい、ポイントの法律です。

宗教法人法(昭和二十六年四月三日法律第百二十六号)

財産目録等の作成、備付け、閲覧及び提出)

第二十五条  宗教法人は、その設立(合併に因る設立を含む。)の時に財産目録を、毎会計年度終了後三月以内に財産目録及び収支計算書を作成しなければならない。

3  宗教法人は、信者その他の利害関係人であつて前項の規定により当該宗教法人の事務所に備えられた同項各号に掲げる書類又は帳簿を閲覧することについて正当な利益があり、かつ、その閲覧の請求が不当な目的によるものでないと認められる者から請求があつたときは、これを閲覧させなければならない。

 

包括宗教法人でも曹洞宗レベルの運営をされている宗教法人はそれほど多くありません。

そんな曹洞宗でもこんな問題も起きています。

苫小牧駒澤大(北海道苫小牧市)の学校法人京都育英館への無償譲渡問題について平成29年5月5日更新

 

まして一般寺院は文化庁のパンフレットの通りです。

ところが、実際には、宗教法人の代表役員の中には、宗教法人法の内容をよく知らない方がいらっしゃるようです。」(*^□^)

 

例えば宗教法人法では、宗教法人の規則が最重要になります。

(規則の認証の申請)

第十三条  前条第一項の規定による認証を受けようとする者は、認証申請書及び規則二通に左に掲げる書類を添えて、これを所轄庁に提出し、その認証を申請しなければならない。

一  当該団体が宗教団体であることを証する書類

二  前条第三項の規定による公告をしたことを証する書類

三  認証の申請人が当該団体を代表する権限を有することを証する書類

四  代表役員及び定数の過半数に当る責任役員に就任を予定されている者の受諾書

 

(規則の認証)

第十四条  所轄庁は、前条の規定による認証の申請を受理した場合においては、その受理の日を附記した書面でその旨を当該申請者に通知した後、当該申請に係る事案が左に掲げる要件を備えているかどうかを審査し、これらの要件を備えていると認めたときはその規則を認証する旨の決定をし、これらの要件を備えていないと認めたとき又はその受理した規則及びその添附書類の記載によつてはこれらの要件を備えているかどうかを確認することができないときはその規則を認証することができない旨の決定をしなければならない。

一  当該団体が宗教団体であること。

二  当該規則がこの法律その他の法令の規定に適合していること。

三  当該設立の手続が第十二条の規定に従つてなされていること。

2  所轄庁は、前項の規定によりその規則を認証することができない旨の決定をしようとするときは、あらかじめ当該申請者に対し、相当の期間内に自ら又はその代理人を通じて意見を述べる機会を与えなければならない。

3  第一項の場合において、所轄庁が文部科学大臣であるときは、当該所轄庁は、同項の規定によりその規則を認証することができない旨の決定をしようとするときは、あらかじめ宗教法人審議会に諮問してその意見を聞かなければならない。

4  所轄庁は、前条の規定による認証の申請を受理した場合においては、その申請を受理した日から三月以内に、第一項の規定による認証に関する決定をし、且つ、認証する旨の決定をしたときは当該申請者に対し認証書及び認証した旨を附記した規則を交付し、認証することができない旨の決定をしたときは当該申請者に対しその理由を附記した書面でその旨を通知しなければならない。

5  所轄庁は、第一項の規定による認証に関する決定をするに当り、当該申請者に対し第十二条第一項各号に掲げる事項以外の事項を規則に記載することを要求してはならない。

 

一般宗教法人で所轄官庁(たいていは文部科学大臣ではなく都道府県知事です)の認証を得ている宗教法人はどれくらいあるでしょうか?

 

住職、規則の認証?

はい、これは神奈川県のテンプレートですが、規則を変更したとき、認証を受けるとこのような証明書が交付されます。

 

( ̄∇ ̄;)見たことないわあ。

最初に設立をするときは、新規の法人規則の認証は受けてるけどねえ。

 

それでは前置きはこれくらいにして、「寺墓地内にある石材店が開発した墓地の権限は住職それとも石材店どちらにある?」を考えてみましょう。

 

内容を少し見てみましょう。

これは田舎の例ですねえ。

首都圏ではもっと悪質な事例が多いんですが…。

 

法律上は寺墓地ですが、実際には単なる民間霊園と同じ墓地が首都圏にはいっぱいあるんです。

名目上の墓地管理者は住職ですが、実質的な管理者は石材店の社長で、完全な指定石材店方式でボッタくりし放題の図式です。

民間霊園で墓地を買う ものすごく高いですね平成27年4月17日更新

 

なかには隠れ指定石材店方式などという姑息な手段もあります。

指定石材店方式でないのに自由に石屋が選べないお寺が存在する理由平成28年4月11日

 

正確には住職(宗教法人代表役員)と石屋の主(経営者)との契約内容に拠ります。

お寺の住職って法律に甘い人が多いんで正式な契約書を交わしている場合って少ないんです。

たいてい「うちのお寺は○○石材を指定にするから」程度なんですが…。

口約束でも契約は成立するんです。

ただし、実際にトラブルになったときは最後は裁判ですが…。

この手のトラブル、実はものすごく多いんですよ。

 

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