葬儀の喪主挨拶 生前ご厚誼にあずかり なぜ死前ではないの?平成29年6月28日更新

 

葬儀の喪主挨拶の代表的な例文の一節です。

故人、生前はひとかたならぬご厚誼にあずかり、今ここに最後のお見送りまでいただきまして、故人もさぞかし皆さまのご厚情を感謝いたしているここと存じます。

 

亡くなった後は死後ですね。

亡くなる瞬間は死です。

だったら生前ではなく、死前じゃないの?

 

( ̄∇ ̄;)、面白い疑問です。

なぜこんな疑問を抱くんでしょう?

 

これは、生と死の意味を理解してないから生じる疑問なんです。

 

生も死も象形文字です。

死は正確には会意文字ですが。

辞書で調べてみましょう。

 

生は「草木が地上に生じてきた」の象形文字です

主な意味は「生きる」と「誕生」になります。

 

死は「白骨の死体」と「ひざまずく人」の象形文字です

主な意味は「死ぬ」になります。

 

最大のポイントは、「生」には「生まれる瞬間」と「生きていた期間」の2つの意味があります。

「死」の方は「死の瞬間」の意味しかありません。

 

生の方は「生後」という熟語があります。

誕生してからどれくらいということで、「生後3ケ月」などという使い方をします。

生前の生は誕生ではありませんから、これとは異なる使い方ですね。

 

死後の方は、刑事ドラマなどで「死後10日間」などのように使います。

 

「生」と「死」は対になる言葉です。

普通は「生きている期間」と「死ぬ瞬間」の意味です。

期間と瞬間を対にしているので、本来はおかしいんです。

 

これが「生」が「生まれる瞬間」ならば、「死」と完全に対になります。

私たちはもともと「生と死」を対であると誤解しているんですね。

だから「生前」という言葉を変に思うんです。

 

まず「死後」と対になる言葉は「生後」です。

 

次に私たちの一般的な一生の理解です。

一生は、「誕生の瞬間」から「死の瞬間」までです。

この連続している期間が「生」ということになります。

ということで単純に考えれば、「生」だけで良く、「生前」はおかしいということになります。

実際には生前という言葉は定着しています。

どうしてでしょう。

 

考え方は色々あるんですが…。

私は「生」と「前」の間にある言葉の省略だと思います。

「死ぬ前」の生きている期間が生前だと思います。

 

人は誕生の瞬間をあまり自覚していません。

誕生とはなにか?

それが瞬間であることは明らかなんですが…。

どの瞬間を以て誕生とするか未だに定着していません。

 

昔は誕生というのは、「母の胎内から出て、おぎゃーと産声をあげた瞬間」でした。

戸籍では現在もこの考え方を踏襲しています。

医学が進歩して、堕胎の問題が発生してから微妙な問題になりました。

この問題を追及していくと泥沼にはまりますので…。

 

誕生に対して、死は強く意識しています。

生というのは「死ぬ前」であるということを本能的に捉えているとも言えます。

だから生前ということばを不思議に感じないんですね。

 

結論、「生前」とは「死の前の生」の省略である。

 

image012

 

検索でこられた方は、こちらをクリックしてください。トップページに戻ります。

 

平成26年3月31日を以て全ての整備工事が竣工いたしました。

今後数十年間に亘り、寄付の要請は一切ありません。

日本唯一のユニバーサルデザインの寺、安心してお墓をお求めください。

 

お葬式・ご法事・改葬(お墓のお引越し)・お墓の建立

お困りの方、なんでもご相談に応じます
メールでのお問い合わせはこちらから