未使用の墓地の契約解除 返金の請求にお寺は一部でも応じることが可能か?平成29年7月16日更新

 

この過去ログの続きです。

未使用の墓地が必要なくなった お寺に返すとお金は返金してもらえるか?平成29年7月14日再更新

 

前回の結論です。

全ての墓地で永代使用料が返金されることはほぼありません。

例外は契約時に特例で返金の約款がある場合だけです。

注意してほしいことは特例がある場合(見たことありませんが)には返金もありえるが、規約に無い場合は返金は絶対にされないということです。

 

実例は聞いたことが無いのですが、法律的には可能です。

 

方法は?

話し合いです。

話し合いで合意すれば可能ですが…。

 

実例です。

30年前に近所の寺の墓地を250万円で買った。

そのまま未使用の状態である。

毎年、護持会費他1万円を支払っていた。

必要なくなったのでお寺に返却する予定。

250万円を返して欲しい。

 

復習です。

お墓を買うと言いますが、買ったのは使用権です。

250万円は永代使用料という名のお布施です。

税法上は永代使用料はお寺(宗教法人)への寄付となります。

「無償の財産出捐契約としての贈与(民法549条)」となります。

 

未使用ですから、使用権を返上するのに原状回復は必要ありません。

住職に「必要なくなったので返します」、これにて一件落着です。

 

使ってないのだから、最初に払った250万円を返金して欲しい、気持ちは分かりますが…。

 

もう少し身近な例で考えてみましょう。

レンタルショップで250円でDVDを借りた。

1回も使用しなかった。

レンタル料の250円を返して欲しい。

これと構造は同じですね。

 

お寺からするとその区画を250万円で使用権を売った。(つまり土地を貸したわけです)

他にも欲しいとの人がいたが、既に売ってあるので、その区画は売れなかった。(当たり前です)

250万円返せるでしょうか?

 

先ほどのレンタルショップで250円の場合で考えてみましょう。

貸したのが友人だった。

可哀そうなんで250円返した。

 

個人間の貸し借りならば問題ありません。(そもそも個人間ならば最初からタダでしょうが)

レンタルショップが法人の場合、法人に250円の損害がでます。

経営者にばれた場合、店員は損害賠償(250円は自腹)と怒られることになります。

 

話し合いの結果、住職が250万円を返した場合を考えてみましょう。

形としては、お寺(宗教法人)からその人への250万円の贈与になります。

 

宗教法人が特定の人へ250万円の贈与が可能かどうかです。

合理的な理由があり、正式な手続き(責任役員会等の議決)を経れば可能です。

 

合理的な理由?

ありませんねえ。

 

正式な手続き、無理でしょうねえ。

 

ということで、250万円を返した住職の行為は背任罪に該当する可能性が高くなります。

刑法第247条(背任)

他人のためにその事務を処理する者が、自己若しくは第三者の利益を図り又は本人に損害を加える目的で、その任務に背く行為をし、本人に財産上の損害を加えたときは、5年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。

 

檀家の人が警察に告訴し、包括宗教法人(上部団体)がある場合は、そこに訴えれば住職はクビになる可能性もあります。

 

背任罪は嫌だ!!

方法はあります。

先ほど書いたように、住職個人からの贈与ならば問題ありません。

つまり250万円を住職への給与とみなせば良いんですが…。

税金ががっぽりかかりますからねえ・・・( ̄  ̄;)

将に「前門の虎後門の狼」ですなあ。

 

返す住職います???

 

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平成26年3月31日を以て全ての整備工事が竣工いたしました。

今後数十年間に亘り、寄付の要請は一切ありません。

 

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