関東では葬儀に白木の位牌を2つ用意します平成29年12月21日更新

 

このブログも一度平成29年2月16日再更新したんですが、けっこう閲覧者が多いんです。

関東(足利市をメインに想定しています)での白木の位牌について、全面的に書き直して再アップします。

 

葬儀のときの曹洞宗の位牌(白木の位牌)の正式な書き方です。

白木の位牌の書法は決まっています。

毎度おなじみの曹洞宗行持規範に書いてあります。(曹洞宗ではこれが正式です。もちろんお寺や住職の考えでアレンジはありますが)

 

該当部分です。

気がつきましたか?

本位牌(仮も本も無いのですが)の作り方については記述がありません。

つまり、決まってないのです。

 

「仮も本も無い」、この部分について説明します。

 

WEB上にもっともらしい間違った情報が溢れています。

たいていそちらの方が、閲覧者数が多いんですよね(SEO上手いからなあなあ)ò)

 

代表的な間違った例です。

白木位牌とは、葬儀の時、祭壇の上に安置するための仮の位牌です。

塗りのない位牌で、享年、俗名、戒名などが記されています。

四十九日に弔明けになると、塗位牌(本位牌)を作ります。

野位牌とも言われ、本来は野辺送りの時に、遺族が埋葬地まで棺を運ぶ参列の際、喪主が持っていくことから、その名がついたといわれています。

 

誰でも分かる間違いから。

棺を運ぶ参列の際

どこだか分かりますか?

参列」ではなく葬列です。

 

それでは一般の方に分かりにくい間違いから。

この情報では、「仮の位牌」と「本位牌」を区別していますが、位牌に仮も本もありません、全部本物です。

野位牌の説明にも間違いがあるんですが、細かく指摘をしているときりがありませんので省略します。

 

魂入れ(開眼とかお性根入れとか色々な言いかたをします)をした位牌は全部本物です。

白木なのは僧侶が墨書するのに他の木では難しいからです。

 

四十九日に弔明けになると、塗位牌(本位牌)を作ります」、作らなくとも良いんですよ。

ただし現在はほぼ100%近く作ります。

 

それには理由があります。

白木位牌とは、葬儀の時、祭壇の上に安置するための仮の位牌」、仮も本も無いのですが。お葬式に使います。

この位牌が大きいんです。

15号〜20号くらいを使います。

 

号の意味が分からないですね。

詳しくはこの過去ログです。

本位牌の注文 基本は仏壇の大きさです平成25年3月11日更新

 

面倒でしょうからポイントを引用します。

サイズは、札長(戒名の書いてある板)のサイズで決まります。

5号と言ったら、上記の図の札寸法が5寸(約15.15cm)です。

これは、全ての位牌で共通です。

 

20号でしたら、札長が約60cmです。

総高(全ての高さ)で75cmくらいあります。

絶対に仏壇に入りません

それで49日に白木の位牌から塗りや唐木の位牌に取り換えます。

 

塗りの位牌と唐木の位牌の違い分かりますか、少し寄り道して解説します。

住職個人は塗りに位牌の方が好きなんですが…

品質の差がものすごく大きいんです。

呂門塗の5号の位牌が字彫料込で1万4千円 絶対にあり得ません平成26年6月12日更新

しかも価格も10倍くらいは違います。

 

唐木の位牌は品質と価格差がぐっと縮まります。

黒檀や紫檀の位牌 同じ型で同じ大きさでも重さが全然違います平成26年11月1日更新

 

ということで相談されると唐木の位牌をお奨めしています。

唐木の位牌の方が若干高いんですが、キリの位牌で比べると唐木の方がずっと良いんです。

ピンの場合は好みになります。

本物の呂門塗りの位牌なんてほれぼれする美しさです。

 

本論に戻ります。

関東ではお葬式のとき、どの僧侶も、お位牌を2つお持ちするはずです。

1つはそのままで、もう1つは袋(わんぷと言います)を、被っています。

 

袋を被った位牌ですが、宗派によっても違いますし、高庵寺と同じ曹洞宗でも、住職により違います。

 

一般的には、野位牌といって、袋を被せたまま、墓地にお祀りすることが多いようです。

野位牌の方は上に新帰元と書いてある方を必ず使用します。

なぜなら、昔は土葬だったため直ぐに埋葬でした。

どなたのお墓だか分かるように野位牌を墓地に置いたためです。

 

行持規範に「ご葬儀のときは、新帰元等と書く」とあります。

新亡でないとき、「つまりご葬儀でないときは、空と書く」とあります。

新亡ですから、新帰元の位牌になります。

 

行持規範に位牌を2つ書きなさいとは、書いてありません。

つまり最初から1つで問題無いんです。

都内や首都圏では最初から葬儀社が1つしか用意しない地域が多くなっています。

この場合は、49日に塗りや唐木の位牌に取り換えるのは理にかなってますね。

 

地域によっては、2つの位牌のうち、49日までは、新帰元の位牌を使い、49日法要後には、空の位牌に取り替える地域もあります。

実際には、葬儀社の用意する位牌が、大きすぎて仏壇に入りません。(葬儀・告別式のときの、見場の関係でしょう

したがって、49日法要日に、塗りの位牌に取り替えることになります。

つまり、白木の空の位牌は必要なくなります。

 

元々は、上記のように、49日法要で、位牌を取り替えるために、2つ用意するようになったと推察できます。

しかし、必要なくなったため、野位牌として使用するようになったと思っています。

 

住職が葬儀を執行するようになった頃は、既に慣習が出来上がっていたので、本当のところは、住職には分かりません。

ま、年配の僧侶に聞けば分かるかもしれませんが、高庵寺では、祖父の代から、現在と同じ方法を取っていたので、かなり昔にできた慣習だと思います。

 

住職は、野位牌が墓地にあるのが、好きではありません。

足利は冬の季節風が強いんで、しょっちゅう風で飛ばされちゃうんです。

 

そのため、新帰元の位牌はご自宅で、空の位牌はお寺で預かる形を採っています。

 

説明: D:\Documents\ホームページ\new kouanji home\sub11\b_ani010.gif

 

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