お墓から分骨をしてもらい 新たなお墓に納骨をする方法平成29年11月13日更新

 

まず基本となる法令です。

墓地、埋葬等に関する法律(昭和二十三年五月三十一日法律第四十八号)

第八条  市町村長が、第五条の規定により、埋葬、改葬又は火葬の許可を与えるときは、埋葬許可証、改葬許可証又は火葬許可証を交付しなければならない。

第十四条  墓地の管理者は、第八条の規定による埋葬許可証、改葬許可証又は火葬許可証を受理した後でなければ、埋葬又は焼骨の埋蔵をさせてはならない。

 

分骨については一切記載がありません。

分骨については墓埋法の施行規則に記載されています。

墓地、埋葬等に関する法律施行規則(昭和二十三年七月十三日厚生省令第二十四号)

第五条  墓地等の管理者は、他の墓地等に焼骨の分骨を埋蔵し、又はその収蔵を委託しようとする者の請求があつたときは、その焼骨の埋蔵又は収蔵の事実を証する書類を、これに交付しなければならない。

2  焼骨の分骨を埋蔵し、又はその収蔵を委託しようとする者は、墓地等の管理者に、前項に規定する書類を提出しなければならない。

3  前二項の規定は、火葬場の管理者について準用する。この場合において、第一項中「他の墓地等」とあるのは「墓地等」と、「埋蔵又は収蔵」とあるのは「火葬」と読み替えるものとする。

 

高庵寺住職の発行する分骨証明書(正確には埋蔵又は収蔵の事実を証する書類)です。

これを墓地管理者に提出すれば納骨できます。

最後の部分に根拠となる法令を明記してあります(;)

公文書なら当たり前ですが、単なる私文書です。

 

私文書ですが、実は刑法にも関する文書です。

刑法第159条(私文書偽造等)

1、行使の目的で、他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造した者は、3月以上5年以下の懲役に処する。

2、他人が押印し又は署名した権利、義務又は事実証明に関する文書又は図画を変造した者も、前項と同様とする。

3、前二項に規定するもののほか、権利、義務又は事実証明に関する文書又は図画を偽造し、又は変造した者は、1年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。

 

なぜなら、納骨や改葬にはお役所の発行した公文書が必要なのに、いちどお墓に納骨した分骨の納骨については私文書だけで納骨できるからです。

単なる一住職の作成した文書が、選挙で選ばれた市町村長の発行する公文書と同等の効力を発揮するんです。

 

ここまでお読みになってギブアップされた方おりますか?

法律文書は読みなれてないと難しいですからねえ。

この後は実際のハウツーになりますから、安心してください。

ここまでの部分は、結論の「分骨証明書があればOK」と「発行するのはお役所じゃなく、住職や墓地管理者ですよ」だけ覚えておかれてください。

 

まず分かり易いようにモデルを仮想しましょう。

 

私は田舎に実家のお墓があり、そこに両親が埋葬されています。

妻が亡くなり、こんど新しく建立したお墓に埋葬するんですが、両親の遺骨を分骨してもらい、一緒に納骨するにはどうしたら良いでしょう?

 

奥さんの納骨は簡単ですね。

火葬許可証(正確には火葬証明書)で納骨できます。

後はお金だけの問題です。

 

両親の遺骨はちょっと厄介です。

高庵寺の分骨証明書に「墓地使用権者」の「同意の署名捺印」欄がありますね。

これってポイントです。

 

民法897条により、その両親の遺骨は「墓地使用権者」の所有物なんです。

はあ、所有物( ︶︿︶)

気分悪いでしょうが、法律に書いてあるんです。

 

もう法律文書を読むのは嫌でしょうから、どうしても根拠を知りたい方だけ、下記リンクをご覧ください。

法律の制約の範囲であなたの自由にできます平成28年11月27日更新

 

ということで、このケースでは「両親の遺骨」であっても、「実家のお墓」の所有者に、少しだけ分けて下さいとお願いする必要があります。

「うん、いいよ」となって初めて分骨可能です。

ですから高庵寺では分骨証明書に「同意の署名捺印」欄があるんです。

 

「ダメ」と言われたらそこでお終いです。

経験上「ダメ」の事例は知りません。

ただし、「分骨はダメ」、「全て持ってって」の事例はけっこうあります。

この場合は改葬になります。

お役所の発行する改葬許可証が必要になります。

 

もう一つの問題は、「新しく建立したお墓」への納骨についてです。

公営霊園と民間霊園は簡単です。

 

問題は寺墓地です。

妻が亡くなり」のときに、そのお寺の住職が葬儀をおこなっているはずです。

勝手に葬儀をした場合は、納骨できません。

 

両親の遺骨」の方は状況が異なりますね。

とっくの昔に葬儀は終わっています。

 

ここから先はそのお寺の住職次第です。

普通は分骨や改葬の場合は、納骨を了承してもらえます。

ただし、例外をお願いするわけですから、礼を尽くしてお願いしないと拗れることもあります。

 

実はそのような相談にものったことがあるんですが…

相談者の対応に問題があり、住職のお臍が曲がっちゃったのが真相です。

そのお寺の檀徒総代の方に相談をされ、非礼をお詫びするようにアドバイスをして解決いたしました。

 

なんどか書いたんですが、以前は寺檀トラブルはトンデモ住職の問題が大半でした。

最近は檀信徒側に問題ありの場合が多くなっているんです。

まだ一部にトンデモ住職もおりますが、大半の僧侶は良心的です。

 

一応書いておきますが…

まず事前に相談をする。(絶対に必要です)

あっと、相談をされるとき、電話でご都合をお聞きしてから、簡単な手土産を持参するのは当たり前ですよ。

昔はこんなことは常識だったんですが(◞‸◟

 

納骨をさせて頂いたときは、それなりのお布施をします。

 

住職、お布施の相場は?

( ̄∇ ̄;)切実な問題ですね。

正直に書きますが、お寺によって全く異なるんです。

 

これは高庵寺の場合です。

納骨だけでしたら1万円で十分です。

墓拝み(お墓の前で読経をしてもらう)の場合は、2〜3万円です。

 

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平成26年3月31日を以て全ての整備工事が竣工いたしました。

今後数十年間に亘り、寄付の要請は一切ありません。

 

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