お坊さんの本当のお仕事は布教です平成30年2月1日更新

 

この過去ログの続編になります。

葬儀で法話をしない住職 あなたお坊さんの本来の仕事知ってますか?平成30年1月22日更新

 

昔はなにかあると、檀家様や地域の方がその地域のお坊さんに相談をしにきました。

話をしていく中で自然と布教活動ができたんです。

 

もちろん布教のための方法は無数にあります。

高庵寺住職は曹洞宗のお坊さんなんで、本来ならば座禅なんでしょうが…

修業から帰ってきた若い曹洞宗のお坊さんが、一念発起で座禅会を始められるというパターン、けっこう多いんです。

その結果は…

座禅会が10年以上継続している曹洞宗寺院は極めて少数です(_ _|||)

 

先日TVのニュースを見ていたら、「月収10万円以下の極貧寺に密着」の特集をされてました。

高庵寺も貧乏寺ですが、極貧寺ではありません。

高庵寺住職のお寺からの給料は0円ですが、息子の副住職には給料を支払うだけの法人の収入があります。

 

なにげなく書きましたが、ここは重要ポイントなんで説明が必要ですね。

お寺の収入と言いますが、法人としての収入と住職個人の収入は別です。

詳しくはこちらの過去ログに書きました。

住職が突然辞めた 寺はどうなる? 寺終いの時代平成29年11月25日更新

 

一部再掲します。

週刊朝日の記事です

寺の収入年3万円! “モグリの坊主”にもなった住職の過酷な生活

 

一部引用します。

離婚して、子どもとも離れてしまって一人暮らし。その日に食っていくだけで手いっぱいですよ

いやあ泣けてきますねえ。

自らすすんで離婚をされたのではなく、収入が無いので見捨てられたようです(;;)

 

今はただ、寺の存続のためだけに生きる毎日だという。

うーん、他人ごとだとは思えません。

 

私の代で終わりだろうね。(集落にいる)おばあちゃんたちが亡くなれば、お寺を残す意味もなくなる。

 

( ̄∇ ̄;)、こちらの例の方がTVの事例よりも、極貧度は数段上ですなあ( ̄ー ̄)

TVの方は「月収10万円以下の極貧寺に密着」ですが、こちらは月収どころか年収が3万円以下ですから。

あまりにも悲惨すぎて、悲しいどころか笑うしかないような状況です(◞‸◟)

 

「年収が3万円」までいかなくとも、住職がお寺で生計を維持できない場合は、布教ができません。

お坊さんが本来のお仕事である「布教をができる」ためには、最低限の収入が絶対に必要なんです。

経営が成り立たない寺は消滅するしか選択肢はありません。

つまり「寺終い」の時代なんです。

 

TVでは2つの極貧寺を取り扱ってました。

一つは曹洞宗のお寺です。

元ネタは月間住職ですね。

TVでも月刊住職の矢澤編集長が監修されてました。

引用元は「“清貧” お寺のオカネ事情 月収10万円以下!?家族4人」「極貧寺 “生き仏”の暮らし 月収6万円…全部分けちゃう」です。

 

元教師で、家族4人で月収10万円以下のお寺を取材。

やってきたのは山口市にある曹洞宗・仁平寺。

住職の男性は17年前に高校教師をやめて住職になり、10年前に結婚し2人の子どもを授かった。

月収10万円について、男性はウソではない等と話した。

そのからくりに密着した。

午前10時に住職は付き合いの古いお宅でお経をあげるのが日課。

お経をあげたときのお布施は無いことは珍しくないという。

お寺の収入は葬儀と法事などでそれ以外はないという。

これでは家族4人は支えられないので山口市内のアーケード街に行き読経してお布施をもらう。

これは托鉢という修業で、この日は約1時間行い2,500円のお布施を得た。

これによって檀家以外からの葬式などの依頼が増えたという。

他にも夜は座禅会で月収を2万円アップ。

 

托鉢という修業で、この日は約1時間行い2,500円のお布施」、毎日できるわけではありませんから、この2,500円は寺の経営にはほとんどプラスになりません。

山口市内のアーケード街に行き」、このための車のガソリン代等の経費がかかります。

これによって檀家以外からの葬式などの依頼が増えた」、これが最大のプラスです。

そしてお坊さん本来のお仕事の布教になっています(^∀^)

 

夜は座禅会で月収を2万円アップ」、これはそのまま受け取ると失敗になります。

単純な座禅会で布教は非常に難しいのです。

10年以上継続されて成果をあげているお寺は非常に工夫をされています。

 

もう1ヶ寺は浄土宗松樹寺でした。

月刊住職の編集長が生き仏と称する住職は元々画家で35年前に松樹寺を引き継いだという。

月収は6万円でTシャツは貰い物。

他には作務衣と袈裟くらいしか無い。

住職は一年間毎日炊き出しをしている。

炊き出しの食材調達のために訪れたのは岡崎市内で50年以上続く卵の卸問屋で、ここで卵をいただく。

その他にも米や野菜なども週に1度市場に行き、売れ残りを頂いて炊き出しをしている。

住職本人の食事はいただきものの玄米などの精進料理。

一番のごちそうは週に一度の外食で食べるうどんだという。

午前3時に台所で炊き出しの準備を始める。

炊き出し料理の住職の拘りは栄養を一番大事に考えているという。

このおじや作りを毎朝2時間半行う。

出来たおじやを車に積んで車で30分の駅前に向かう。

全ての人を分け隔てなく接するのが住職の哲学。

炊き出しは川原などへも出張サービスするという。

 

いやあ凄いですねえ。

本当に「生き仏」です。

こちらは動画があるともっとよく分かるんですがねえ。

WEBで探しましたが、ありませんでした。

 

この2つの事例は似ているようで全く異なります。

曹洞宗仁平寺の事例は、お仕事としての僧侶です。

浄土宗松樹寺の事例は、生き方としての僧侶です。

 

もちろん両方とも素晴らしいです。

曹洞宗仁平寺の場合は、寺として経営できるように頑張っておられます。

現在のご住職が素晴らしく、現在は経営が成り立っていますが、次代の住職はさらにもう一段階上の工夫が必要でしょう。

 

浄土宗松樹寺の場合は、経営は成り立っていません。

なぜ継続しているかというと、「お仕事」ではなく、「生き方」としてのお坊さんだからです。

本当の出家ですなあ。

これくらいのレベルになると、存在そのものが布教になります。

だから「生き仏」なんですが…

TVで言動を拝見しましたが…

いやあ面白いですなあ。

しかも深いです。

高庵寺住職には絶対に無理ですし、身近なお坊さんでは見たことも聞いたこともありません。

なにせ月間住職の編集長が稀有な存在だと言っているくらいですから。

 

浄土宗松樹寺の場合を見ていても感じました。

もちろんお坊さんの行動も素晴らしいですが、話の内容も素晴らしいですねえ。

行動が伴う言行一致ですから、余計に説得力があります。

それでも行動だけでは十分に伝わりません。

炊き出しは川原などへも出張サービス」、このときの相手に話しかける言葉の力に感心しました。

布教の原点は言葉です、お話です、法話です。

 

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