寺終いって大変なんです平成30年3月17日更新

 

お坊さんっていろんな人がいますよね。

中には、「あんた犯罪者と同じだよ」レベルの人までいます。

言い訳がましいんですが、ほんの少数です。

例外です。

 

ニュースを見ていると教師の犯罪(例えば性犯罪や重大な交通違反)がよく取り上げられますね。

教師全体からすると、ものすごく少ないんです。

ただし教師の場合は必ず報道されます。

それで一般の人より多いように錯覚されちゃいます。

お坊さんの場合も同じなんですよ。

よく言われる「犬が人を噛んでもニュースにならないが、逆はニュースになる」です。

 

他にも例外はあるんですが、極端な例外を除くとお坊さんは3タイプに分類されます。

1 生き方としてのお坊さん

2 仕事としてのお坊さん

3 その他

 

住職、その他ってなに?

ハハハ勘弁してください。

これを書いていくときりがありません。

もちろん一番多いのは「3 その他」です。

当たり前ですね。

 

「1 生き方としてのお坊さん」はものすごく少数です。

過去ログで何回か紹介しました。

清貧寺 極貧寺のお坊さん 宗教法人法をご存知ですか?平成30年2月3日更新

 

実例部分を再掲します。

月刊住職の編集長が生き仏と称する住職は元々画家で35年前に松樹寺を引き継いだという。

月収は6万円でTシャツは貰い物。

他には作務衣と袈裟くらいしか無い。

住職は一年間毎日炊き出しをしている。

炊き出しの食材調達のために訪れたのは岡崎市内で50年以上続く卵の卸問屋で、ここで卵をいただく。

その他にも米や野菜なども週に1度市場に行き、売れ残りを頂いて炊き出しをしている。

住職本人の食事はいただきものの玄米などの精進料理。

一番のごちそうは週に一度の外食で食べるうどんだという。

午前3時に台所で炊き出しの準備を始める。

炊き出し料理の住職の拘りは栄養を一番大事に考えているという。

このおじや作りを毎朝2時間半行う。

出来たおじやを車に積んで車で30分の駅前に向かう。

全ての人を分け隔てなく接するのが住職の哲学。

炊き出しは川原などへも出張サービスするという。

 

素晴らしい!!!

うちのお寺の住職がこんな人だったら良いな。

お気持ちは分かりますが、本当に良いんですか???

私だったら絶対に嫌です。

なぜならそんな菩提寺だったら、住職が死んだり重病になったら、そのお寺はお終いだからです。

 

実に単純な理屈です。

経営の成り立たないお寺は存続できません

 

高庵寺住職個人の意見としては、「生き方としてのお坊さん」を選ぶ方は、住職になるべきではありません。

曹洞宗で言えば、昭和の名僧「澤木興道師」のような生き方です。

 

高庵寺住職は「2 仕事としてのお坊さん」です。

俗に言う「葬式坊主」です。

 

このへんのことは、前回のブログで少し詳しく説明しました。

葬式坊主って 悪口ですか?平成30年3月15日更新

 

高庵寺住職は現代の住職としての生き方として、これがベストだと思っています。

この方法であれば、かなりのお寺が生き残ることができると思います。

もちろん、実質なくなるお寺の方が多いんですが…

寺終いの奨め 30年後には住職のいるお寺は現在の3分の1になります平成28年8月30日更新

 

お寺の場合は少し分かりにくいんで、葬儀屋さんの場合で説明します。

葬儀屋さんが存続できるか否かも全く同じ原理で決まります。

つまり、経営の成り立つ葬儀屋さんは存続できるが、経営の成り立たない葬儀屋さんは存続できない

ま、全ての業種で同じですが…

 

葬儀屋さん、2タイプしか存在しません。

1 生き方としての葬儀屋さん

2 金儲けの葬儀屋さん

その他はありません。

厳密にいうと、2は「金儲けだけ」と「存続できるための金儲け」に分かれます。

分かり易く書くと「ボッタくり」と「妥当な金額」に分かれるんですが…

 

「生き方としての葬儀屋さん」は知る限り全国でたった1社しかありません。

ほぼ間違いないと思います。

その葬儀屋さんの方のブログです。

取材した記者も驚く業界の異端児2017-11-03

 

本当はもっと良いブログがあったはずなんですが…

私のブログのように独自ドメインじゃないんで、見つけるのが大変なんです。

ポイントを引用します。

 

ついでに「葬儀屋としては変わってますよね。沢山の人達と会っていると、色んな事を言う経営者っていますけど、結局のところ利益を追求しているのが分りますが、代表と

話してパンフレット見ると、慈善事業というより行政事業みたいですね」と笑っていました。

 

更に「でも需要は間違いなく増えますし、世間が求めてる必要な事業だから、依頼数は増えて当然ですね。都内にもあったら、受けきれないほど需要はありますよ」とも言ってました。

 

だから僕は・・・

「なら都内で立ち上がる人達を見つけてください。1軒じゃどうにもならないけど10軒あれば23区内は何とかなるし、必要なノウハウは全て揃ってますから」と伝えた。

 

フォロアーは未だに皆無です。

ご本人がブログで書いています。

定年後の生き甲斐を『葬儀支援センター』で2018-03-09

設立から10年経っても、誰も同じ土俵で立ち上がった人はいない・・・それが難しさを物語っています。

 

つまり上記の「生き方としてのお坊さん」と同じで、「生き方としての葬儀屋さん」は、その人の存在そのものなんです。

 

失礼ですが、私の予測としては、この代表の方が亡くなったり病に倒れたら、この葬儀屋さんは「妥当な金額で利益を追求する葬儀屋さん」になるか、廃業しか選択肢は無いと思います。

代表の方ももちろん未来は見えていて、対策も考えておられます。

NPO法人を辞めるかなぁ・・2018-01-29

 

少し引用します。

法人の借金もなく、資産は車両の償却残が少しあるだけで給与相殺できる程度、財産の問題もない。

あとは覚えてないけど、定款に官報に解散公告する旨の記載をしてあれば官報への掲載料だけで、それ以外は自分で出来る程度のものです。

 

本当に偉いなあ!

きちんとNPO法人の解散手続きを考えておられます。

認定が取り消される休眠NPO法人は多いんですが、ほとんどの場合は「なにもしない」取り消しです。

 

内閣府のHPに詳しくでています。

https://www.npo-homepage.go.jp/qa/ninteiseido/nintei-torikeshi

 

住職、読んでも分からないよ。

( ̄∇ ̄;)ハッハッハ、お役所文書は分かりにくいですよねえ。

簡単に書くと、3年間なにもしないと自動的に認定が取り消されるんです。

 

お寺のような宗教法人の場合はずっと厄介です。

住職が突然辞めた 寺はどうなる? 寺終いの時代平成29年11月25日更新

 

上記過去ログに書いたように、住職や家族の場合は「辞めた」で、お寺を出ちゃえばそれでお終いです。

お寺は簡単にはいきません。

 

高庵寺の場合は、包括宗教法人が「宗教法人 曹洞宗」ですから、住職が死んだりして、息子が跡を継がない場合は、曹洞宗が面倒を見てくれるはずです。

住職、「はず」???

 

鋭い、気がつかれました。

高庵寺は貧乏寺ですが、経営は成り立っています。

ということで息子が継ぎますが、万が一ダメでも住職の希望者はでます。

 

問題は経営の成り立たない寺です。

上記に書いたんですが、ポイントを再掲します。

 

ほとんどの宗派で大問題になっています。

経営が成り立たないので、住職のなり手が無い寺はいっぱいあります。

しょうがないので、近くのお寺の住職が止むを得ず兼務します。

 

酷い場合(実は最近このパターンが多いんです)は住職不在です。

宗教法人は代表役員がいないと成立しないので、たいてい檀家の代表が代務者(きちんと解説するとブログ1本分になるので省略、ようするに臨時代理みたいなもんです)になります。

代務者のハンコで決算は可能です。

ただし坊さんじゃないので、葬儀や法事はできません。

必要に迫られたとき、近隣の住職にお願いして、その場しのぎをするわけです(_ _|||)

こんなお寺は消滅目前です。

            

一方、本山には様々な事情で、住職をするお寺の無い僧侶がいます。

この僧侶が住職になってくれれば無事解決ですが???

そりゃどう考えても無理です。

経営の成立しないお寺の住職を希望する僧侶などいません

 

はっきり書きますが、事実上倒産したお寺や倒産寸前のお寺のことは、各宗派で大問題になっていますが、本気で面倒をみてくれる宗派はありません。

そのお寺自身か住職か檀家さんがなんとかするしか方法はないんです。

 

問題は宗教法人はNPO法人のように簡単に解散できないんです。

解散方法です。

http://www.pref.shimane.lg.jp/admin/pref/syukyo_hojin/syukyo_hojin/shukyouhoujinjimu.data/00_ninikaisansetumei.pdf

 

もう一度リンクを貼ります。

この問題を書いた過去ログです。

寺終いの奨め 30年後には住職のいるお寺は現在の3分の1になります平成28年8月30日更新

 

フローチャートだけ再掲します。

 

えー! 住職、お坊さんってこんな難しいことができるの?

できるわけないでしょう。

お坊さんの中では圧倒的に法律に詳しい高庵寺住職でも無理です。

 

じゃあ代理人は登記だから司法書士?

無理です(-`ω´-)キッパリ!!

最低、弁護士と税理士のチームが必要です。

 

宗教法人は監督官庁に年に1回「事務所備え付けの書類のい写し」を提出する義務があります。

詳しくはこちらの過去ログをどうぞ。

宗教法人の会計処理 高庵寺は株式会社並みの会計処理をしています平成26年8月15日更新

 

提出文書の添書です。

 

自治体によって異なるんですが、たいていのお寺は収益事業をしていません。

ということで申請により(毎年です)、減免を受けられる自治体(足利市はダメです)もあります。

宗教活動に必要な不動産は固定資産税等免除ですから、かかるのは法人市民税と住職等の源泉徴収税だけです。

 

うちのお寺貧乏だから、給与も払えないし、税金全額免除だよ。

上にリンクを貼ったこの過去ログの事例みたいですね。

清貧寺 極貧寺のお坊さん 宗教法人法をご存知ですか?平成30年2月3日更新

 

一部再掲します。

消滅寸前寺の事例です。

週刊朝日の記事です

寺の収入年3万円! “モグリの坊主”にもなった住職の過酷な生活

 

一部引用します。

離婚して、子どもとも離れてしまって一人暮らし。その日に食っていくだけで手いっぱいですよ

いやあ泣けてきますねえ。

自らすすんで離婚をされたのではなく、収入が無いので見捨てられたようです(;;)

 

今はただ、寺の存続のためだけに生きる毎日だという。

うーん、他人ごとだとは思えません。

 

私の代で終わりだろうね。(集落にいる)おばあちゃんたちが亡くなれば、お寺を残す意味もなくなる。

 

この住職立派ですねえ。

普通は逃げます。

既に住職のいないお寺、全国にいっぱいあります。

 

たとえ税金は全額非課税でも、「事務所備え付けの書類の写しの提出」と「法人市民税の減免の申告」の義務はあります。

もちろん、いませんから届きません。

代表者もいない、代務者もいない、法務局に届けてある代表者はとっくに死んでいる、こんな宗教法人がゴロゴロあります。

 

自治体も少しは調査をしているようです。

現地調査も行って(大変だろうなあ)、「活動実態無し」の結論がでている宗教法人でさえ、数千単位であるそうです。

まあ、上記の最低義務だけでも果たしてない宗教法人だと万を越えるでしょうなあ。

 

この問題、行政が解決するのは不可能ですよ。

どうするんですか?

 

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平成26年3月31日を以て全ての整備工事が竣工いたしました。

今後数十年間に亘り、寄付の要請は一切ありません。

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