曹洞宗では水子供養(みずこくよう)はしません平成30年4月29日更新

 

え! 住職(ノ゚听)

うちの菩提寺、曹洞宗なんだけど、大々的に水子供養をやっているよ。

うーん、営業妨害になりかねないですなあ(;^ω^

 

実は高庵寺でも、頼まれれば「水子供養」のご祈祷をしています。

浮かばれない先祖の霊が祟りをしている お払いやご祈祷をされますか?平成26年10月24日更新

 

この過去ログでも書いたんですが、「水子供養(みずこくよう)」はやりませんが、「水子供養(すいじくよう)」はするんです。

ことば遊びじゃないんです。

ちゃんと曹洞宗行持規範に書いてあります。

といっても水子供養の記述はありませんが…

 

曹洞宗の戒名の記載部分です。

これが行持規範です。

曹洞宗の仏事は全てこれが基準になります。

 

あくまでも基準で、その通りということではありません。

なぜなら、基本中の基本の葬儀でも、この通りするのにはお坊さんが最低で3人必要です。

また時間も2時間近くかかります。

ということで、住職の考えで精選して行うことになります。

ですから、同じ曹洞宗でも僧侶によって微妙に異なるんです。

 

それでは戒名の部分です。

 

最後に書いてありますね。

水子(すいじ)とあります。

つまり水子供養(みずこくよう)は行いませんが、水子供養(すいじくよう)は行うんです。

 

えー、うちの菩提寺の住職は「みずこくよう」って言っていたよ(●´^`●)

それはしょうがないんです。

「すいじくよう」と言っても、普通は分かんないですよね。

だから「みずこくよう」と言うのはしょうがない一面もあるんです。

 

上記の過去ログでも書いたんですが、曹洞宗の戒名の構造です。

基本です。

院居士で説明します。

○○院△△□□居士

 

○○院を院号といいます。

△△を道号、□□を法名といいます。

最後の居士を位階と言います。

 

うーん、分かりにくいですね。

画像にします。

 

この位階の一つに水子(すいじ)があります。

ですから水子供養(すいじくよう)はあるんです。

普通の法要と同じで、「○○水子」と供養名を読み上げます。

そのとき「すいじ」と読み上げるんです。

 

なぜ戒名をつけるかというと、曹洞宗(曹洞宗には限りませんが大半の宗派)では、信者になると戒名が必要なんです。

本来は生きているうちに戒名は必要です。

詳しく知りたい方はこちらの過去ログをどうぞ。

曹洞宗の戒名とは 曹洞宗のHPには書いてありません平成27年9月16日

 

このブログのお読みのあなた戒名をお持ちですか?

持ってません。

( ̄∇ ̄;)それが普通です。

ですから、大半の仏教では、お葬式のとき戒名を授けるんです。

これを没後作僧(もつごさそう)と言います。

詳しくはこちらの過去ログです。

曹洞宗の正式な葬儀法 曹洞宗行持規範に書いてあります平成28年1月28日更新

 

ということで、こどもの場合は次のような位階になります。

信士や居士はつけません。

禅童子・禅童女・童子・童女・孩児・孩女・嬰児・嬰女・水子です。

左から年齢が高い順です。

 

何歳が規準か?

分かりません。

どこにも書いてないんです。

 

例えば、私の年齢では中卒で働いていた人もいっぱいいます。

ということは、15歳くらいは大人扱いされていたはずです。

昔の過去帖を見ると、16歳(数え年齢ですので、満14歳か15歳です)で信士・信女がついています。

 

高庵寺住職は経験がありませんが、孩児・孩女をつけるのは3歳〜5歳くらいかな。

小学生ならば童子・童女、小学校高学年なら禅童子・禅童女という感覚です。

このへんは全て住職の裁量になります。

 

水子は、高庵寺住職はつけません。

例えば早産の場合でも嬰児・嬰女です。

 

ここから先は非常に難しい話なんですが…

人は生まれたら名前をつけて届け出なければなりません。(法律です)

日本においては、民法上は人として認められるのは生まれてからです。

 

じゃあ母親の胎内にいるときは人じゃあないのか?

こういう疑問がでますね。

答えは凄く難しいです。

 

少し方向を変えて考えてみます。

人を殺したら殺人です。

刑法ですね。

 

では堕胎はどうでしょうか?

日本では年間20万件近く人工妊娠中絶があると言われています。

 

堕胎は殺人罪ではなく堕胎罪になります。

でも殺人罪よりは刑罰は軽いですが、一種の殺人罪であることは同じです。

医師が行う場合の堕胎罪ではけっこう刑罰は重いです。

 

刑法第214条

(業務上堕胎及び同致死傷)

医師、助産師、薬剤師又は医薬品販売業者が女子の嘱託を受け、又はその承諾を得て堕胎させたときは、3月以上5年以下の懲役に処する。よって女子を死傷させたときは、6月以上7年以下の懲役に処する。

 

これじゃあ日本から医師がいなくなりますね。

実際は違います。

 

母体保護法

(医師の認定による人工妊娠中絶)

第14条 都道府県の区域を単位として設立された社団法人たる医師会の指定する医師(以下「指定医師」という。)は、次の各号の一に該当する者に対して、本人及び配偶者の同意を得て、人工妊娠中絶を行うことができる。

 

じゃあ、堕胎は全てOKか?

妊娠22週以降はダメです。

ということで、法律上は「妊娠22週以降」は人として扱っています。

 

難しいのは、法律が全部同じモノサシではないことです。

国によっては、「堕胎=殺人」の国もあります。

 

つまり、母親のおなかの中にいるときから、人として捉える方が一般的なんです。

宗教的には大半の宗教で同じです。

もちろん仏教もそうです。

 

宗教的には、母親の胎内にいるときから人として捉える

これが結論です。

 

早産や死産のこどもでも、戒名をつけ、葬儀や法事を行うことは、仏教的には正しいことなんです。

 

ただし、このことと、「水子の祟り」は全く別物です。

生まれる前に亡くなったこどもでも、母親は多くの愛情を注いでいます。

またこどもも母親に愛情をもっていると思えます。

 

そんな大切なこどもが親に祟るなんてことは絶対にありません

「水子の祟り」を利用する宗教は、悪質なインチキ宗教です。

宗教の名に値しない、犯罪すれすれの行為です。

 

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