基礎も打たずにお墓を建てる 困った改葬の相談平成30年10月2日更新

 

困った改葬の相談を受けております。

 

住職、無理難題を言う人ですか?

いえいえとんでもない、非常に立派な方です。

 

現在、高庵寺に墓地がある檀家様です。

昔は高庵寺近辺にお住まいでした。

現在は関西のある地方に在住です。

関西の墓地に改葬したいとの相談です。

 

改葬そのものには全く問題ありません。

問題は高庵寺にあるお墓の石が、日本の銘石で、建立約40年ですが状態も極めて良いんです。

それを新しいお墓に持って行きたいとの相談です。

 

お墓の構造って、地域によってものすごく異なるんです。

足利市の一般的なお墓です。

分かりにくいと思いますが、外柵(周りの囲い部分等)は移設しません。

移設するのは棹石と上台、中台、香炉等(いわゆる墓石です)だけです。

 

その部分だけ日本の銘石を使用しています。

当たり前ですが、全て日本加工ですので、今同じものを造ると墓石だけで〇百万円です。

しかも、日本の加工レベルは一部の特別な職人さんを除くと非常に落ちています。

 

おなじみ富山の宮崎さんのブログです。

墓石の自社加工と国内加工、中国加工、どっちが優れているの?2017-03-25

 

高庵寺住職も実際に知っております。

あるお墓で、墓石を修正する必要があったので、石屋さんが近隣の加工設備をお持ちの同業者に依頼して修正をしたんですが…

出来上がりを見て(;゚д゚)ゴクリ…

 

まあ自社で加工なんてめったにしないでしょうからねえ。

機械だって時代遅れの古い機械でしょうからねえ。

 

腕の良い丁場レベルの職人さんに原石の加工を依頼すれば同レベルの墓石は今でも手に入りますが。

目の玉飛び出ますよ。

ちなみに中国加工ならば運賃を支払ってもかなり安くなります、といっても〇百万円ですが…

 

墓石を持って行きたいって当然ですよね。

困ったというのは、関西の石屋さんが足利まで出張して、高庵寺のお墓を解体撤去、墓石を移送して関西で建墓というんです。

え! 住職それでどこが問題なの???

 

お墓の工事の仕方が、関西の一部と足利ではまったく異なるんです。

輸送費は別として、足利でのお墓の解体撤去工事の相場は25万円です。

この価格は6人工ですから、良心的です。

積算根拠はこちらの過去ログに詳しく載せています。

墓誌の追加字彫いくらですか 高庵寺(こうあんじ)では一番高い石屋さんで3万円でした平成29年11月3日再更新

 

このお話をしたら、だいぶ高く感じられたようです。

「石屋さんに聞いたら、こちらでは高くとも10万円くらいと言われました」

 

高庵寺の相談者のお墓は、40年近くたっていても全く歪みもありません。

建墓から100年近く修理が必要の無いお墓なんです。

 

一方、関西のその地域では外柵はありません。

巻石という区画の周りを囲む石があるだけで、基礎も鉄筋コンクリートが打ってありません。

解体撤去のときも、巻石はそのまま残すのが普通の地域なんです。

 

これは考え方、文化の違いなんです。

 

足利では建墓すれば、3世代くらいは修理の必要がありません。

建墓後の石屋さんの仕事は、戒名の文字彫刻と納骨作業くらいしかないんです。

 

関西のその地域では20年くらいで修理が必要になります。

簡単に造って、直ぐに壊れる、壊れれば修理をすれば良い。

合理的な造り方なんです。

 

その辺のことを電話でご説明しました。(電話で説明ものすごく大変なんです)

「そう言えば、墓石もちょっとした地震で倒れて、隣のお墓に迷惑をかけそうなお墓ばかりですね」(;´д`)トホホ

 

ここまでお読みになって分かりました。

「住職、分かんないよ」( ̄∇ ̄;)ハッハッハ、当然ですね。

それでは動画を貼り付けます。

一生懸命探したんですが、良い動画がありません。

いくつかなるべく分かりやすく貼り付けます。

それでも工程に抜け落ちがありますが、雰囲気は分かると思います。

 

まず、足利の一般的な基礎工事です。

まず、基礎部分を掘り下げます。

尺基礎を打つとして、だいたい45cm程度掘ります。

 

次に地面を固め、採石を敷き更に転圧し、最後にぐり石(大きめの石)を敷き更に転圧します。

 

 

 

この状態にしてから、鉄筋を組みます。

 

鉄筋を組んだところです。

 

コンクリートの打設です。

 

厚さ30cmの基礎(尺基礎)が完成しました。

 

一連の作業をまとめた動画です。

こちらは家ですが、お墓も家も基礎工事は同じです。

 

この上に画像のお墓を建てます。

これを壊して更地にするの大変ですよ。

全部撤去して、採石を一度取り除き、泥を埋めて、表面に採石を敷き詰めて解体撤去完成です。

職人2人で3日間かかります。

 

関西のお墓の解体撤去の動画がありました。

 

 

 

 

 

 

これでもちゃんとしている方なんでしょうねえ。

檀家様のお話からは、これよりもだいぶ酷いようです。

といっても関西の石屋さんを非難しているわけではありません。

お墓に対する文化の違いなんです。

 

プレハブ住宅だって、鉄筋コンクリートの3階建ての家だって、家としての機能は同じです。

でもプレハブの解体しか経験の無い業者に、鉄筋コンクリートの3階建ての家の解体は無理ですよねえ。

それと同じなんです。

それを理解してもらうのが大変なんです(;´д`)トホホ

 

説明: 説明: D:\Documents\ホームページ\new kouanji home\sub11\b_ani010.gif

 

検索でこられた方は、こちらをクリックしてください。トップページに戻ります。

 

平成26年3月31日を以て全ての整備工事が竣工いたしました。

今後数十年間に亘り、寄付の要請は一切ありません。

日本唯一のユニバーサルデザインの寺、安心してお墓をお求めください。

 

お葬式・ご法事・改葬(お墓のお引越し)・お墓の建立

お困りの方、なんでもご相談に応じます
メールでのお問い合わせはこちらから