お墓の相談 電話では無理です平成30年10月10日更新

 

電話で改葬の相談、本当に難しいです。

最近の過去ログです。

基礎も打たずにお墓を建てる 困った改葬の相談平成30年10月2日更新

 

この過去ログで困ったこと。

〇改葬先のお墓の状況が分かりにくい。

〇改葬先の石屋さんの常識が足利の石屋さんの常識とかけ離れている。

この2点でした。

 

これよりも遥かに大変だった相談の実例です。

高庵寺の檀家様です。

高庵寺以外に、他県にお墓をお持ちです。

その他県のお墓の改葬です。

 

改葬の手順自体は単純です。

改葬元のお墓を解体撤去し、遺骨を高庵寺にあるお墓に埋葬(法律用語は埋蔵です)する。

改葬元の自治体の発行する改葬許可証の取得が必須です。

 

普通は相対での相談になりますが…

ご事情があり、緊急の事態が勃発し、夜間での電話での相談でした。

上記の手続きとすべきことは簡単にご納得いただけました。

 

問題は「改葬元のお墓の状況」が、なんども問いただしたのですが、まったく分からないことです。

 

足利市の一般的なお墓です。

 

高庵寺にある檀家様のお墓は、お墓の形は違えども全て墓埋法と民法897条に合致したお墓になっています。

 

全てのお墓は次の3つの権利で構成されています。

〇墓地(お墓の立っている土地です)の所有権

〇墓地の使用権

〇お墓(土地以外の墓石や遺骨他全て)の所有権

 

高庵寺のお墓は全てこうなっています

〇墓地の所有権 高庵寺

〇墓地の使用権 檀家

〇お墓の所有権 檀家

 

ただし、檀家の厳密な定義が必要ですね。

高庵寺の場合は「高庵寺檀信徒規則」で定められています。

第2章 資格

第2条(檀徒)

高庵寺に属し、住職の教化に衣遵するほか、高庵寺の護持にあたる者で、高庵寺檀信徒名簿に登録された者をいう。

 

ポイントは「高庵寺檀信徒名簿に登録された者」です。

そのために、檀家の方が亡くなった場合は届け出が必須です。

 

これを基に登録されて、晴れて新しい檀家として認められます。

法的根拠は民法897条にあります。

 

一応民法897条のおさらいです。

関連法規民法897条(祭祀に関する権利の承継)

第897条  系譜、祭具及び墳墓の所有権は、前条の規定にかかわらず、慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者が承継する。ただし、被相続人の指定に従って祖先の祭祀を主宰すべき者があるときは、その者が承継する。

  前項本文の場合において慣習が明らかでないときは、同項の権利を承継すべき者は、家庭裁判所が定める。

 

法令の条文は慣れないと分かりにくいんですが、ポイントは「祭祀財産(お墓や仏壇等)は一人が全て相続し、分割や共同相続はできない」ということです。

「墓地(お墓の立っている土地です)の使用権」と「お墓の所有権」は同一人であることが必須です。

「墓地の所有権」は墓埋法以降は地方公共団体と宗教法人等に限定されています。

ただし、なんども書きましたが、墓埋法施行以前の墓地については、個人の所有も認められています。

 

相談者の墓地は他県のお寺でした。

ということで、こうなっているはずです。

〇墓地の所有権 ○○寺

〇墓地の使用権 ○○○○(氏名です)

〇お墓の所有権 ○○○○(氏名です)

 

肝心の「墓地の使用権」と「お墓の所有権」が不明です。

はっきりしているのは、遺骨の所有権だけでした(ー。ー)フゥ

 

「それで○○さん、お墓はどんな墓なんですか?」

「墓石が4つあります」

「その4つのお墓の使用者は○○さんですか?」

「いえ、私以外に3名の方が檀家になっています」

はあ?????

 

高庵寺にあるお墓は、全て上記画像と同じような感じです。

墓石(○○家と彫ってある石、足利では棹石と言っています)が2つ以上あるお墓もありますが、所有者はお一人です。

1ヶ所の墓地に檀家が4名!

意味不明です。

 

後日、相対で1時間以上相談を受けました。

大半はお墓の状況の聞き取りです。

俗に「一族墓」と言われるようなお墓のようです。(画像があれば簡単に分かるんですが)

 

〇檀家は4名

〇墓地の区画は1区画

〇基礎や外柵も1つ

〇墓石(棹石等)は4つ(檀家毎)

〇カロートも1つ

 

「○○さん、ということは4軒の檀家様の遺骨は全部そのカロート内にあるんですね」

「納骨は骨壺のままですか、それとも撒きました?」

「はい、私の関係は2遺骨で、1つは確実に骨壺のままです。もう一つも骨壺のままだったと思うんですが…」

「カロートの中に骨壺はいくつくらいありました?」

「よく覚えてないんですが、けっこうあったと思います」

「それでは、あなたの所有する遺骨以外に骨壺があるんですね」

「はい」

「骨壺に氏名を書いてありますか?」

 

合同墓の場合の鉄則なんですが、骨壺のまま大勢の遺骨が入っています。

どの方の遺骨か分かるように、骨壺に氏名を書く等の措置が絶対に必要です。

 

「それじゃあ、どの遺骨が○○さんの所有する遺骨か分からないですよねえ」

「はあ、ただ最後に入れたのは間違いなく私の△△の遺骨です」

「その後、他の檀家の方は納骨されてないんですね?」

「はあ、たぶんそうだと思いますが」

 

最後かどうかは住職に聞けば分かりますが…

「○○さん、間違って他の方の遺骨を取り出したら犯罪になりますよ」

 

この相談内容、電話じゃ無理です。

相対のとき、私の方でお話を聞きながら、図を書いて聞いていてやっと理解できた内容です。

 

「和尚様、電話での相談とき、和尚様にどう説明して良いか、本当に悩んだんです」

残念ですが、電話では不可能です。

 

説明: 説明: D:\Documents\ホームページ\new kouanji home\sub11\b_ani010.gif

 

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