焼骨の引取拒否は可能か?平成30年10月26日更新

 

前回のブログ「お墓は必要か?」について、質問のメールを頂きました。

それはこの部分です。

「お墓以外の遺骨の最終処理方法は散骨しかありません」

 

質問の趣旨は「火葬場で遺骨の引き取りの拒否」という方法があるのではという質問です。

質問者の方はかなり詳しい方で「火葬場の一部ですが」と付け加えておいででした。

 

高庵寺住職も過去ログでなんどか書いています。

再掲します。

宗教学者の島田裕巳(しまだ・ひろみ)氏が「0葬 ―あっさり死ぬ」に書かれたことへの私見です。

 

直葬の後、遺骨の処理で最安の方法は引き取り拒否です。

これならば0円です。

ただし可能な自治体は非常に限られています。

 

収骨(火葬の後、遺骨を骨壺に納めること)の方法が大きく2通りに分かれます。

関西地区では部分収骨が多いんです。

俗に喉仏(正しくは第2頸椎)の骨を中心に一部だけを骨壺へ納めます。

残りの遺骨は、産廃処理の火葬場が多いようです。

このような地域でしたら、遺骨の引き取り拒否が可能です。

それ以外の地域では全骨収骨ですから、遺骨の引き取り拒否はできません。

 

実は関東のような全骨収骨の地域でも例外的に引き取り拒否できる火葬場もあります。

ただし、本当に例外ですよ。

もちろん、居住者のみ(公営ですから当たり前です)ですから、できないで正解です。(何事にも例外はあります)

 

えーと全骨収骨と部分収骨の説明が必要ですね。

関東は知る限り全骨収骨です。

関西でも全骨収骨の地域も結構多くて、部分収骨の地域は限られているようです。

中にはどちらかを選べる地域もあるようです。

その動画です。

 

ということで全骨収骨の関東では、ほぼ引き取り拒否はできません。

条例で明確に禁止している自治体もあります。(∩´∀`)∩スンバラスィ♪

横須賀市火葬場条例

(焼骨の引取)

7条 火葬場を使用した者は、火葬終了後直ちに焼骨を引き取らなければならない。

2 前項の規定により焼骨を引き取らない者があるときは、市において適宜の措置をし、これに要した費用を当該引き取るべき者から徴収することができる。

 

我が足利市ではどうでしょうか?

高庵寺住職も過去に地元足利市に質問のメールをしたことがあります。

 

担当者の困惑が伝わってくる回答でした。

「焼骨の引取拒否」を全く想定していないようでしたね。

足利市斎場条例のこの条項を適用して引き取り拒否を防止する回答でした。

(利用の制限)

6条 市長は、次の各号のいずれかに該当するときは、許可の内容を変更し、又は許可を取り消し、若しくは利用の中止を命ずることができる。

(1) 施設等を利用する者(以下「利用者」という。)が許可を受けた利用の目的に違反したとき。

 

(原状回復の義務)

10条 利用者は、その利用が終わったとき又は第6条第1項の規定により許可を取り消され、若しくは利用の中止を命ぜられたときは、その利用した施設等を速やかに原状に回復しなければならない。ただし、市長の承認を得たときは、この限りでない。

2 市長は、利用者が前項の義務を履行しないときは、自らこれを執行し、その費用を当該利用者から徴収することができる。

 

許可を受けた利用の目的」は火葬にして、その遺骨を収骨することですので、横須賀市と全く同じく「焼骨の引取拒否」はできません。

この2つの事例から横須賀市と足利市の置かれた状況が伺えます。

 

高庵寺住職は「焼骨の引取拒否」は非常識だと思っています。(あくまでも個人的な意見です)

足利市では同じ考え方が大半なんでしょう。

というよりも「焼骨の引取拒否」の発想がそもそも無いんです。

 

横須賀市では少なからず「焼骨の引取拒否」の事例があったんでしょうねえヤレヤレ ┐(´ー`)┌ マイッタネ

 

全骨収骨の足利市でも焼骨は完全に収骨できません。

少し骨壺に入らない灰等が残るんです、

「火葬残灰」と言います。

足利市に限らず、全国の火葬場で処分方法は決まっています。

足利市斎場条例施行規則に出ています。

(火葬残灰の処分)

11条 火葬残灰は、市長が処分するものとする。

 

もちろん、ちゃんと供養されていますよ。

「霊灰塔」という一種の合祀の永代供養墓に納骨されます。

 

小さいでしょう。

「火葬残灰」ですから、本当に少量なんです。

何万人分でもたかが知れています。

これが部分収骨になったら(;^_^

おそらく数百倍では済まないでしょうねえ。

 

全骨収骨の地域では「焼骨の引取拒否」を認めたら、上記画像のようなある種の合祀墓を超大容量に変えなければなりません。

火葬場の設計自体を変更する必要がありますから、「焼骨の引取拒否」を認める方向に変わることはあり得ないと思います。

 

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