火葬の骨はなぜ土に還らないか平成30年11月3日更新

 

過去ログでなんどか書いたんですが、高庵寺では火葬した遺骨が土に還った例は皆無です。

現在使用されている足利市の火葬場は昭和51年に開場されました。

それ以前にも火葬場はあったはずです。

過去帖で調べると昭和22年には火葬が行われてました。

足利市の昭和30年代までの歴史を見たんですが…

出てない(・´ω`)困ッタナァ...

とにかく70年経っても、遺骨はほぼそのままです。

火葬された遺骨は70年では土に還りません

 

一方、土葬されたご遺体は100年程度で完全に土に還っています。

過去ログでも書いたんですが、もう一度掲載します。

 

土葬の場合は、土壌の性質にもよるんですが、たいてい数十年で土に還ります。

土壌の性質?

はい、それがポイントです。

 

骨の成分のメインはリン酸カルシウムでこれが約70%と言われています。(情報の出どころが学術論文ではないので、自信はありません)

次にタンパク質が約20%。

残りの10%は水です。

 

土葬にすると微生物に有機物は分解され、スカスカの無機物が残ります。

これがいわゆる土葬の遺骨です。

主成分は上記に書いたようにリン酸カルシウムです。

 

火葬の場合は、最初からリン酸カルシウムになるのですが…。

土葬の骨と硬さが違うんです。

 

リン酸カルシウムというのは、石灰岩や大理石の主成分炭酸カルシウムと同じように、酸性の水に少しずつ溶けます

それで遺骨が土に還るんですが…。

 

ということで「土壌の性質」がポイントなのは分かりましたね。

日本で昔の人や動物の骨が発見されるのはほぼ貝塚です。

アルカリ性土壌なんでリン酸カルシウムが溶けないからです。

 

日本の土は酸性土壌の地域が多いはずなんで、長い間には土に還ります。

長い間、はいそれが問題なんですが火葬の場合たぶん数百年単位以上です。

 

日本の歴史を見るとほとんど土葬でした。

ただし火葬も行われていたんです、それも大昔から。

ちゃんとした学術資料にリンクを貼っておきます。

京都府南部の縄文社会

縄文時代の火葬の遺骨がまだ残っています

 

じゃあ住職、土に還すためにはどうしたら良いの?

はい簡単な方法があるんですが…。

高庵寺住職は合法性に極めて強い疑いを持っているんですが、陸上散骨をしてくれる業者さんがあります。

 

ようするに遺骨を粉骨機でパウダー状にすれば、時間はかかりますが完全に土に還ります。

 

このことを少し理論的に調べてみました。

骨の主成分リン酸カルシウムがどれくらい水に溶けにくいかです。

これは溶解度(ようかいど)という数値で調べられます。

 

比較対象は塩(塩化ナトリウム)です。

20度の水100ccに塩が何グラムくらいまで溶けるかというと35.89gです。

 

一方骨の主成分リン酸カルシウムというと…

なんとたった0・002グラムですw( ̄▽ ̄;)wワオッ!!

つまり骨は塩に比べて約18000倍も溶けにくいんです。

 

どういうことかというと、1kgの塩を地面に撒きます。

薄くまけば、雨の日なら1日で完全に溶けちゃいます。

北関東の冬だと、強風に吹き飛ばされると思いますが、乾燥しているので雨が降らなければ当分の間溶けません。

 

動画で陸上散骨を探しましたが、無いですねえ。

やっと見つけたので貼り付けます。

前半が海上散骨で、後半に出てきます。

いずれもパウダーにしてからの散骨だということが分かります。

 

この陸上散骨が塩だったとして、何日で土に還るでしょうか?

雨が降れば数時間ですが、数日かかるでしょうねえ。

一応1日としましょう。

 

先に書いたようにパウダー状の遺骨の溶けにくさが約18000倍ですから、18000日です。

つまり約50年ということになります。

実際には数年で見えなくなると思いますが、完全に土に還るのは約50年ということです。

 

これが1kgの岩塩をカロートに入れたら、完全に溶けるのに何年かかりますかねえ?

 

これは納骨が終わってカロートの蓋を閉じている動画です。

少なくとも北関東では雨水がカロート内に入ることは通常あり得ません。(欠陥施工の場合を除く)

ということは湿度で溶けますから、早くて数年でしょうねえ。

計算しやすく1年とすると、火葬した遺骨が土に還るのは、なんと18000年後ということになります。

実際にはもう少し短くとも、数千年単位です。

 

火葬した遺骨は土に還らないと思ってください。

 

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