お墓に友人の遺骨を納骨してはいけません平成30年11月5日更新

 

なんどもご紹介している「生き方としての葬儀屋さん」のブログです。

思いやりの通用しない人達2018-11-04

 

引用します。

よく「人に親切にしておけば、いつか良い事があるよ」と言いますが、世の中には、そんなモラルや道徳など通用しない馬鹿な奴がいるんですね。

 

( ̄∇ ̄;)ハッハッハその通りです。

残念ですが、そういうとんでもない人はいます。

 

上記のケースを整理しましょう。

友人の配偶者の遺骨を、自分が所有するお墓に埋葬した。

高齢になり「墓終まい」するので、友人に連絡しようとしたが連絡が取れない。

友人の縁故者も全て対応を拒否。

葬儀社が「墓終まい」と散骨を代行することになった。

 

葬儀社の方も書かれています。

勿論、いつもとはいきませんが、今回だけという事で我々も含め三者がリスクを背負う事にしました。

 

この葬儀屋さんは本当に立派です。

頭が下がりますが、普通は絶対にしません。

高庵寺住職が相談されたら、法律上のアドバイスはしますが、それ以上はしません。

 

上記事例で、法律上ささいな錯覚がありますので、少し説明します。

 

まず改葬許可証についてです。

改葬許可証は新しい墓地や納骨堂に埋葬や納骨するときに必要な公文書です。

したがって、現在のお墓から取り出すときは不要です。

ですから散骨の場合は、改葬許可証は不要なんです。

 

ただし業者によっては、トラブルを未然に防止するため、火葬許可証や改葬許可証の提示やコピーの提出を求められます。

 

ちょっと分かりにくいです。

散骨は遺骨を完全にパウダー状にする必要があります。

粉骨機械を使います。

 

ね、完全なパウダーでしょう。

人骨を粉砕するわけですから、犯罪等による人骨でない保証が欲しい、当然です。

「火葬許可証や改葬許可証」は遺骨の一種の身分証明書なんです。

銀行の口座開設に運転免許証の提示とコピーの取得が求められるのと同じなんですね(^^)

上記の葬儀屋さんはそれ無しに散骨を引き受けられました。

 

散骨は法律(墓埋法)の枠外にある行為です。

銀行の口座開設のように法律で規制はされていませんが…

業者として証明書の提示を求めるのは当然だと思います。

だからリスクを取られているんですね、立派です。

 

次に「縁故者も全て対応を拒否」は、道義的な問題を除けば法律的には全く正しい行為なんです。

つまり「モラルや道徳」には反しますが、法律的には正当な行為なんです(_ _|||)

 

なんども書いてますが、お墓の基本的な権利です。

上記事例で説明します。

1、 お墓の土地の所有権 公営霊園です

2、 お墓の土地の使用権 使用者の女性です

3、 墓石や遺骨 使用者の女性です

 

つまり、そのお墓に納骨を認めた時点で、遺骨の所有権は使用者の女性に移転しています。

その女性が改葬許可証を取得する場合は、「友人の配偶者の遺骨」も申請する必要があります。

改葬許可証に記入する内容は法令で決まっています。

 

一例として、足利市の書式です。

改葬場所

 

 

 

お墓の持ち主の署名捺印

 

埋葬証明

 
 

A4の裏表です、つまり1枚で済みます。

が埋葬証明です。(正しくは埋葬証明は土葬の証明なので、火葬した遺骨の場合は埋蔵証明になります)

に、お墓の持ち主の署名捺印が必要です。(三文判でOKです)

 

友人の配偶者の遺骨」の氏名、死亡年月日、本籍、死亡時の住所、火葬場所が必要になります。

友人の配偶者」の本籍をご存知の方いますか???

 

友人の縁故者」が取得する場合は、上記に加えて、使用者の女性の承諾書が必要になります。

 

それから高庵寺住職が実際に経験した事例です。

新たに高庵寺の檀家様になった方の事例です。

10年近く前ですから、現在は手続きが改定されている可能性も少しはありますが…

 

その方は「公営の納骨堂」に納骨されてました。

縁あって高庵寺の墓地を建立しました。

当然改葬になりますが…

 

高庵寺住職の受け入れ証明書が無いと、遺骨を引き渡してもらえないのです。

改葬許可証の発行には「受け入れ墓地等の記載」は必要ですが、証明書は無用です。

ところがその公営施設では、証明書も必要でした(お役所仕事の典型ですね)(-_-;

 

どういうことかというと、散骨の場合は「受け入れ墓地等の証明書」はありませんから、遺骨を引き渡さないんです。

いかなる事情があっても、絶対に責任は負いたくないというお役人の本能むき出しの対応です┐(-。ー;)┌ヤレヤレ

 

公営霊園ですから、場合によっては「散骨での墓終まい」では対応してくれないこともあります。

上記の葬儀屋さんは、そのような場合は、タフネゴシエーターとして交渉を代行されるんでしょうね。

人件費を考えたら、「総額138.800円税込」は破格の金額です。

 

高庵寺のような墓地では、「石屋さん『墓の石の撤去と処分と整地』」だけで相場は25万円です。

高庵寺住職の知っている群馬県の公営霊園は工事も超簡単なんで、相場は10万円くらいですが…

この例では代行の手続き代金を除いても最安で30万円くらいです。

これくらい面倒な内容だと、最低で35万円、営業としてやるのなら50万円くらいが妥当かな。

広告につられて高い業者に依頼すれば、80万円くらいは仕方がないと思います。

 

高庵寺住職は80万円はボッタくりではないと思っています。

会社として経営を維持していくのには、当たり前の金額なんですよ。

だって当人は「本人でないと問題ある部分だけ」しかやらないんですから。

こういう面倒な事例は、実際にされてみれば分かりますが、一番手間暇がかかるのは、交渉や根回しや「リスクを背負う」ところなんですよ。

 

もう一つ「『大半は散骨』して『少し手元供養』」の部分ですが…

『少し手元供養』の遺骨も、はっきり遺骨と分かる状態だと、その方が亡くなった後、遺骨の最終処理がものすごく大変です

この間の詳しいことはこちらの過去ログをご覧ください。

手元供養の注意 永久には不可能です 最終処理に必要な事平成30年7月6日更新

 

この葬儀社さんはその辺の配慮もきちんとされてるんでしょうねえ。

「手元供養」の部分もパウダー状にして、きれいな瓶に少しだけ入れておいたりすれば、だれも遺骨だと分かりません。

タダの白い粉ですから(^^)

 

元に戻ります。

なぜこんな面倒なことがおこったのでしょう?

単純です「友人の配偶者の遺骨を、自分が所有するお墓に埋葬した」、これが全ての原因です。

 

こちらの過去ログでお役所の処理がスムーズに進むための条件を書いておきました。

叔父が亡くなった 遺品として叔母の遺骨(分骨)が出てきた 納骨するのに分骨証明書が無い どうしよう平成30年8月21日更新

 

実態はどうあれ、文書としてきちんと形式が整っていて、証明する証拠書類が揃っていることです。

お墓の使用者や跡継ぎ(祭祀承継者と法律上は言います)がきちんと証明する文書が用意できる方以外の納骨はダメです。

友人の配偶者の遺骨」、論外です。

 

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