樹木葬でも遺骨は土に還りません2019.8.4

 

最近ご相談で驚く内容です。

 

「和尚様、私で最後になるので樹木葬にしようとおもっているんです」???

樹木葬だと遺骨が土に還りなんの心配も無いと勘違いしています。

 

最初に結論です。

ご遺体を完全に土に還す方法は、土葬と散骨だけです。

 

まず骨壺のままの納骨は土に還らないのはお分かりですね。

 

遺骨を直接カロートに入れる方法でも同じです。

 

上記2つの方法では、直接カロートに入れる方が若干早く土に還ると思いますが…

誤差の範囲レベルです。

火葬した遺骨が土に還らない理由は過去ログでなんどか書きました。

ポイントだけ再掲します。

 

骨の成分のメインはリン酸カルシウムでこれが約70%と言われています。(情報の出どころが学術論文ではないので、自信はありません)

次にタンパク質が約20%。

残りの10%は水です。

 

土葬にすると微生物に有機物は分解され、スカスカの無機物が残ります。

これがいわゆる土葬の遺骨です。

主成分は上記に書いたようにリン酸カルシウムです。

 

リン酸カルシウムというのは、石灰岩や大理石の主成分炭酸カルシウムと同じように、酸性の水に少しずつ溶けます。

それで遺骨が土に還るんですが…。

 

日本の歴史を見るとほとんど土葬でした。

ただし火葬も行われていたんです、それも大昔から。

ちゃんとした学術資料にリンクを貼っておきます。

京都府南部の縄文社会

縄文時代の火葬の遺骨がまだ残っています。

 

比較対象は塩(塩化ナトリウム)です。

20度の水100ccに塩が何グラムくらいまで溶けるかというと35.89gです。

 

一方骨の主成分リン酸カルシウムというと…

なんとたった0・002グラムですw( ̄▽ ̄;)wワオッ!!

つまり骨は塩に比べて約18000倍も溶けにくいんです。

 

どういうことかというと、1kgの塩を地面に撒きます。

薄くまけば、雨の日なら1日で完全に溶けちゃいます。

北関東の冬だと、強風に吹き飛ばされると思いますが、乾燥しているので雨が降らなければ当分の間溶けません。

 

動画で陸上散骨を探しましたが、無いですねえ。

やっと見つけたので貼り付けます。

前半が海上散骨で、後半に出てきます。

いずれもパウダーにしてからの散骨だということが分かります。

 

 

この陸上散骨が塩だったとして、何日で土に還るでしょうか?

雨が降れば数時間ですが、数日かかるでしょうねえ。

一応1日としましょう。

 

先に書いたようにパウダー状の遺骨の溶けにくさが約18000倍ですから、18000日です。

つまり約50年ということになります。

実際には数年で見えなくなると思いますが、完全に土に還るのは約50年ということです。

 

これが1kgの岩塩をカロートに入れたら、完全に溶けるのに何年かかりますかねえ?

 

 

これは納骨が終わってカロートの蓋を閉じている動画です。

少なくとも北関東では雨水がカロート内に入ることは通常あり得ません。(欠陥施工の場合を除く)

ということは湿度で溶けますから、早くて数年でしょうねえ。

計算しやすく1年とすると、火葬した遺骨が土に還るのは、なんと18000年後ということになります。

実際にはもう少し短くとも、数千年単位です。

 

次に樹木葬の動画を貼りつけます。

 

まったくお墓のカロートに骨壺から出して納骨するのと同じです。

つまり樹木葬の遺骨は土に還りません

動画の中でも係員の人が「なかなか土に還りません」と言っていたでしょう。

正直ですねえ。

石屋でも「カロートに撒けば土に還ります」と嘘を言う石屋はいっぱいいます。

 

土葬ならば土に還ります。

これも過去ログから引用します。

 

高庵寺の改修や改葬でお墓を解体したとき、土に還った遺骨(遺骨の細片が少し見つかります)は、だいたい100年以上の前の遺骨です。

つまり高庵寺では、「土葬の遺骨が肥料にできるくらいに土に還る」のに100年以上必要だということです。

 

ところがこんなニュースです。

 

米ワシントン州の州議会で21日までに、人間の遺体の堆肥(たいひ)化を認める法案が可決された。

ジェイ・インズリー州知事が署名すれば来年5月1日に発効する。

同州では死去した住民らの埋葬は火葬もしくは土葬が普通。

州議会のジェイミー・ペダーセン上院議員が起草した新法は、人間の遺体を土に早く変容させる方法などと表現した。

 

堆肥化の埋葬方法を手がける企業「Recompose」のカトリーナ・スペード最高経営責任者(CEO)はCNNの系列局「KIRO―TV」の取材に、堆肥化のための最初の施設を建設する企業になることを期待。

堆肥化については「遺体をわらや木片などの自然の材料で包む。約3〜7週間すれば微生物の活動の効果で土に変質する」と述べた。

 

実はニュースの内容で驚いたのはこの部分です。

「約3〜7週間すれば微生物の活動の効果で土に変質する」(@_@)

もしガセでなければ驚愕の方法です。

高庵寺住職にはガセとしか思えないんですが…

 

約3〜7週間すれば微生物の活動の効果で土に変質する」はガセでも、普通の土葬よりは早いでしょうから、数年で土に還るかもしれません。

 

結論です。

樹木葬だろうが普通のお墓だろうが、散骨にしない限り、墓終まいは必ず必要になります。

樹木葬にすれば何の心配も無いというのは錯覚です。

火葬にした場合は、散骨以外の方法は、最後は永代供養墓への改葬しか方法はありません。

 

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