深夜午前12時30分の電話 おかしくねえ?2019.9.10

 

ある葬儀屋さんのブログを読んでいたら、以下の表現がありました。

 

布団に入りそろそろ寝ようと思った午前12時30分の電話、隣接市病院へのお迎えや打合せで自宅に戻ったのは午前5時30分、2時間ほど寝ましたがやっぱきつい。

 

文脈から真夜中の電話だと分かります。

高庵寺住職だと「午前0時30分」の電話です。

もっと分かり易いのは「深夜0時30分」です。

 

国立天文台の見解です。

引用します。

 

結婚式などが始まる時刻を他の人に知らせるときに、どう表せばよいのか、とまどう方がいらっしゃるようです。

 

結論としては、正午は「午後0時」か「午前12時」と表すことができます。これは、「午前12時」が「午前11時」の1時間後、「午後0時」が「午後1時」の1時間前と考えると、どちらも正午を表すことは、自然に理解することができると思います。しかし、例えば「午前12時30分」という言い方をしたときに、これを昼のことと考えるか、夜中のことと考えるか、人によって見方が違ってしまう可能性がありますので、「午前12時何分」という言い方はせずに、「午後0時」という言い方をしたほうが誤解は少なそうです。

 

逆に、真夜中(正子)は「午前0時」か「午後12時」と表せます。

 

この「午前・午後」の呼び方の定義を調べると、明治5年11月9日に出された「太政官達(だじょうかんたっし)第337号」にまで遡らなければなりません。「太政官達」とは、今で言うと内閣からの通達のことです。この中には、時刻の呼び方の表が載っています。この表を見ると、真夜中に対しては「午前0時」「午後12時」という2つの言い方が書かれていますが、正午に対しては「午前12時」という言い方だけしか書かれていません。「午後0時」という言い方は、この中には定義されていないのです。

 

したがって、正午を「午後0時」と呼ぶのは誤解の少ない言い方ではあるのですが、定義上は存在しないという、なんとも歯切れの悪い状況であると言わなければなりません。

 

まあ、国立天文台ですからねえ、「午前0時30分」が正解と考えるのが良いんでしょうねえ。

でも一般的かどうかは分かりません。

 

法律的にはどうでしょう?

内閣法制局の見解です。

 

引用します。

 

正午、すなわちお昼の 12時は、法令上、「午前」「午後」どちらに該当するのでしょうか。

いささか気が遠くなってしまいそうですが、これをひもとくためには、今から 140年以上も前に出された、明治5年太政官布告第 337号にまで遡る必要があります。

この太政官布告は、太陰暦から太陽暦に改めたものとして知られているようですが、今回のテーマについても示唆を与えてくれます。

まず、「午前」「午後」の概念等について、「時刻ノ儀是迄昼夜長短ニ随ヒ十二時ニ相分チ候処今後改テ時辰儀時刻昼夜平分二十四時ニ定メ子刻ヨリ午刻迄ヲ十二時ニ分チ午前幾時ト称シ午刻ヨリ子刻迄ヲ十二時ニ分チ午後幾時ト称候事」と定められています。

「今後改テ」以下の部分を要約しますと、時計の時刻については、昼夜等しく24に分け、子の刻から午の刻までを午前、午の刻から子の刻までを午後と称するということになるかと思います。

次に、この太政官布告には「時刻表」と称された表があり、これによりますと、日付の変わる正子(真夜中)については、「午前零時即午後十二時子刻」とあることから、「午前零時」「午後十二時」いずれの表記もよさそうです。

しかし、正午については「午前十二時午刻」としかなく、「午後零時」という表記は見つかりません。

しかし、「午後零時」とした立法例がないかといえばそうではなく、例えば、人事院規則20−0(任期付研究員の採用、給与及び勤務時間の特例)第 12条第1項には、「午後零時から午後一時まで」とあります。もっとも、無用な混乱を避けるためには「正午」と表記する方が分かりやすいからでしょうか、例えば、人事院規則15−14(職員の勤務時間、休日及び休暇)第7条第2項第1号には、「正午から午後一時まで」とあります。

それでは、正午をいくらか経過した場合、どのように表記されるのでしょうか。

太政官布告によれば「子の刻から午の刻までを午前」とありますから、正午を少しでも経過すれば「午後」と解釈することができますが、「午後零時○分」「午後十二時○分」どちらであるかは明らかでありません。

法律から離れて国語の話になってしまいますが、この点、文化庁編「言葉に関する問答集総集編」には、「どちらか一方だけが正しいと言うことはできない」としつつ、「「午後十二時十分」は…夜中の「午後十二時」の十分過ぎの意に誤解される可能性もある」として、「そういう誤解を避けるためには、「午後零時十分」と言う方が適切であろう」とあります。

確かに、太政官布告にもあるように、「午後十二時」は真夜中を指すことから、こうした誤解が生じるのかもしれません。

今回のテーマに限らず、法律の世界では誤解の生じない表現ぶりが強く求められますから、実際の立案作業においては、規定の文脈においてどの表記を用いるのが最もふさわしいかについて、十分に検討することが必要です。

 

やっぱり「午前0時30分」のようです。

しかしお役人の書き方は分かりにくいですなあ。

 

もう少し探していたら「公益財団法人 日本広報協会」に分かり易い表記がありました。

やはりスタートは「太政官達第337号」になっています。

 

非常に分かり易い表示法を書かれています。

引用します。

 

00:00

午前0時

00:10

午前0時10分

01:00

午前1時

01:10

午前1時10分

11:00

午前11時

11:50

午前11時50分

11:59

午前11時59分

12:00

午後0時あるいは正午
※準拠すれば午前12時ですが

12:01

午後0時1分

12:30

午後0時30分

13:00

午後1時

13:30

午後1時30分

23:30

午後11時30分

23:59

午後11時59分

 

確かに合理的ですね。

ただし高庵寺住職は「午後0時30分」ではなく、「午前12時30分」を使用しています。

 

というのは、以下のような場合があるからです。

葬儀:午前10時から

火葬:午前12時30分から

収骨:午後2時から

 

「午後0時30分」より「午前12時30分」の方が、葬儀から2時間30分後が頭に入り易いんです。

 

実際には最初の引用の「午前12時30分の電話」を昼間だと間違えることはありません。

なぜなら、その前に「布団に入りそろそろ寝よう」とありますから。

 

それでも「午前12時30分の電話」の後、「自宅に戻ったのは午前5時30分」は違和感がります。

全文を読めば、電話から5時間後に戻ったのは直ぐに分かりますが…。

午前0時30分の電話」の後、「自宅に戻ったのは午前5時30分」ならば、直感的に分かります。

 

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