在日朝鮮人の帰還事業とTくんの思い出2019.12.15

 

かつて在日朝鮮人の帰還事業というのがありました。

上記リンクには問題点が記されています。

 

信頼性について検証が求められています。確認のための情報源が必要です。(200912月)

中立的な観点に基づく疑問が提出されています。(200912月)

独自研究が含まれているおそれがあります。(200912月)

正確性に疑問が呈されています。(200912月)

 

日本も加害者の側面があったのは事実のようです。

「北朝鮮帰国者」の記憶を記録する会という社団法人があって、そこに出ている内容の一部です。

 

帰国事業とは

 

1959年12月14日、新潟港から朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)への帰国第一船(975人)が出港しました。

1959年から25年間にわたって行われた在日朝鮮人の北朝鮮帰国事業では、日本国籍者6,730人を含む93,340人の同胞家族が、北朝鮮に渡りました。

当時の「在日」人口の実に6.5人に1人にあたります。

 

私もきちんと勉強したわけではありませんが、上記の内容は定説になっています。

詳しく知りたい方は、こちらの著作をお奨めします。

 

幻の祖国に旅立った人々 北朝鮮帰国事業の記録 (日本語) 単行本 小島晴則 (編集)

 

1959年から実際に始まったので、高庵寺住職にも経験があります。

小学校(たぶん3年生か4年生)の頃のことなんで、けっこうあやふやです。

 

小学生の頃は友人が少なかった子どもでした。

一番の親友がTくんでした。

Tくんは勉強もでき、人間的にも素晴らしい人でした。

家にもよく遊びに行った記憶があります。

 

あるとき、学級担任がクラスで「Tくんの一家が事情で引っ越しをしたため、Tくんは転校することになった」と紹介しました。

実は事実と異なります。

なぜなら、事前にTくんから話を聞いていたからです。

 

「こんどお父さんやお兄さんと一緒に国へ帰るんだ」

「僕は日本人じゃないんだよ」

 

正直、当時は意味が全く分かりませんでした。

歴史的な知識なんか全くありませんからね。

現在と違って、明らかに外国人と分かる人なんか身近に全くいない時代です。

 

少し話が飛びますが、確か小学校の5年生で、修学旅行で日光へ行きました。

事前指導で教員から、外国人を見かけても指を差さないようにと注意を受けていた時代です。

身近に在日の方がいたのですが、子どもには全く分かりません。

 

とにかく、その日の後、Tくんとは二度と会うことがありませんでした。

 

その後Tくんの家の前を通ったことがあります。

家はそのままでした。

Tくんと兄弟等だけがいなくなったんです。

 

後に高庵寺住職になったときに、Tくんの家が高庵寺の檀家であったことを知りました。

 

Tくんの一家は父親が在日でした。

元々の姓は「P」でした。

父親が来日し、日本人女性と結婚して、Tくんたちが生まれました。

 

高庵寺の位牌堂にTくんの父親の位牌がありました。

お墓もありましたが、Tくんの父親の遺骨は埋葬されていません。

なぜなら北朝鮮で亡くなったからです。

 

私の父親(高庵寺前住職、故人)から聞いた話です。

Tくんの父親と、子どもの一部が北朝鮮に還り、母親と子どもの一部が日本に残ったんです。

母親が、父親が亡くなったことを知り、位牌だけを私の父に作ってもらい、高庵寺で供養をしたとのことでした。

 

10年以上前に、日本に残った家族が墓終まいをされました。

母親(当時は存命でした)や子ども等が首都圏に居住していたため、墓終まいとなったんです。

 

たまたまニュースを見ていて、昔のことを思い出しました。

 

私の父は大正生まれでした。

兵隊で引っ張られ、本当に酷い経験をした世代です。

 

父は栃木県の師範学校(現在の宇都宮大学教育学部です)の卒業生でした。

「俺は栃木師範をビリから2番で卒業したんだけど、卒業生の中では教員の中で最優秀の方だったんだ」

「なぜなら、俺より優秀だった同級生はほとんど戦死しちゃったからな」

 

父は根っからの反戦主義者でした。

「戦争なんか絶対にダメだ」

「軍隊なんて、人を獣にする」

これが口癖でした。

 

現在60代後半の私にはそこまでは分かりません。

父の話や、本等からの知識があるだけです。

ただし、かろうじて上記のような実体験があります。

私の息子たちは、知識としてか、戦争は知りません。

 

実際に戦争で酷い目にあった方々は鬼籍に入られてしまいました。

私の世代で、かろうじて戦争の残滓の実体験がある人も少数です。

 

私は住職をしていて、檀家様のお話に耳を傾けます。

既に直接兵隊として悲惨な目にあった方はおりません。

 

実体験をお話ししてくれる檀家様で、満蒙開拓団として10歳ちょっとで入植された方の体験談を聞くだけです。

この方も「戦争なんか絶対にダメだ」が信念の方です。

この国はこういう貴重な体験を後世に伝えることに失敗をしたようです。

 

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