昼の12時半 午前12時半 午後12時半 午後0時半 どれが正解?2020.7.1

 

過去ログで一度書いています。

 

深夜午前12時30分の電話 おかしくねえ?

 

足利市の火葬の場合、午後2時の火葬のとき、この問題が出てきます。

お昼の12時30分からの葬儀になります。

そして午後2時の火葬です。

この間1時間半です。

 

葬儀社の記載はたいていこうなります。

葬儀:午後12時半

火葬:午後2時

 

住職の作る文書ではこうなります。

葬儀:午後0時半

火葬:午後2時

 

「この間1時間半」は住職の方法の方が分かり易いですね。

 

それでは公文書等ではどうなるでしょうか?

これは国立天文台の指針に従います。

国立天文台の見解です。

 

結婚式などが始まる時刻を他の人に知らせるときに、どう表せばよいのか、とまどう方がいらっしゃるようです。

 

結論としては、正午は「午後0時」か「午前12時」と表すことができます。これは、「午前12時」が「午前11時」の1時間後、「午後0時」が「午後1時」の1時間前と考えると、どちらも正午を表すことは、自然に理解することができると思います。しかし、例えば「午前12時30分」という言い方をしたときに、これを昼のことと考えるか、夜中のことと考えるか、人によって見方が違ってしまう可能性がありますので、「午前12時何分」という言い方はせずに、「午後0時」という言い方をしたほうが誤解は少なそうです。

 

逆に、真夜中(正子)は「午前0時」か「午後12時」と表せます。

 

この「午前・午後」の呼び方の定義を調べると、明治5年11月9日に出された「太政官達(だじょうかんたっし)第337号」にまで遡らなければなりません。「太政官達」とは、今で言うと内閣からの通達のことです。この中には、時刻の呼び方の表が載っています。この表を見ると、真夜中に対しては「午前0時」「午後12時」という2つの言い方が書かれていますが、正午に対しては「午前12時」という言い方だけしか書かれていません。「午後0時」という言い方は、この中には定義されていないのです。

 

したがって、正午を「午後0時」と呼ぶのは誤解の少ない言い方ではあるのですが、定義上は存在しないという、なんとも歯切れの悪い状況であると言わなければなりません。

 

法律的にはどうでしょう?

内閣法制局の見解です。

 

正午、すなわちお昼の 12時は、法令上、「午前」「午後」どちらに該当するのでしょうか。

いささか気が遠くなってしまいそうですが、これをひもとくためには、今から 140年以上も前に出された、明治5年太政官布告第 337号にまで遡る必要があります。

この太政官布告は、太陰暦から太陽暦に改めたものとして知られているようですが、今回のテーマについても示唆を与えてくれます。

まず、「午前」「午後」の概念等について、「時刻ノ儀是迄昼夜長短ニ随ヒ十二時ニ相分チ候処今後改テ時辰儀時刻昼夜平分二十四時ニ定メ子刻ヨリ午刻迄ヲ十二時ニ分チ午前幾時ト称シ午刻ヨリ子刻迄ヲ十二時ニ分チ午後幾時ト称候事」と定められています。

「今後改テ」以下の部分を要約しますと、時計の時刻については、昼夜等しく24に分け、子の刻から午の刻までを午前、午の刻から子の刻までを午後と称するということになるかと思います。

次に、この太政官布告には「時刻表」と称された表があり、これによりますと、日付の変わる正子(真夜中)については、「午前零時即午後十二時子刻」とあることから、「午前零時」「午後十二時」いずれの表記もよさそうです。

しかし、正午については「午前十二時午刻」としかなく、「午後零時」という表記は見つかりません。

しかし、「午後零時」とした立法例がないかといえばそうではなく、例えば、人事院規則20−0(任期付研究員の採用、給与及び勤務時間の特例)第 12条第1項には、「午後零時から午後一時まで」とあります。もっとも、無用な混乱を避けるためには「正午」と表記する方が分かりやすいからでしょうか、例えば、人事院規則15−14(職員の勤務時間、休日及び休暇)第7条第2項第1号には、「正午から午後一時まで」とあります。

それでは、正午をいくらか経過した場合、どのように表記されるのでしょうか。

太政官布告によれば「子の刻から午の刻までを午前」とありますから、正午を少しでも経過すれば「午後」と解釈することができますが、「午後零時○分」「午後十二時○分」どちらであるかは明らかでありません。

法律から離れて国語の話になってしまいますが、この点、文化庁編「言葉に関する問答集総集編」には、「どちらか一方だけが正しいと言うことはできない」としつつ、「「午後十二時十分」は…夜中の「午後十二時」の十分過ぎの意に誤解される可能性もある」として、「そういう誤解を避けるためには、「午後零時十分」と言う方が適切であろう」とあります。

確かに、太政官布告にもあるように、「午後十二時」は真夜中を指すことから、こうした誤解が生じるのかもしれません。

今回のテーマに限らず、法律の世界では誤解の生じない表現ぶりが強く求められますから、実際の立案作業においては、規定の文脈においてどの表記を用いるのが最もふさわしいかについて、十分に検討することが必要です。

 

公益財団法人 日本広報協会」の表記です。

やはりスタートは「太政官達第337号」になっています。

 

00:00

午前0時

00:10

午前0時10分

01:00

午前1時

01:10

午前1時10分

11:00

午前11時

11:50

午前11時50分

11:59

午前11時59分

12:00

午後0時あるいは正午
※準拠すれば午前12時ですが

12:01

午後0時1分

12:30

午後0時30分

13:00

午後1時

13:30

午後1時30分

23:30

午後11時30分

23:59

午後11時59分

 

「午後0時30分」が正解のようですが…

高庵寺住職も以下の場合は、「午前12時30分」を使用しています。

 

葬儀:午前10時から

火葬:午前12時30分から

収骨:午後2時から

「午後0時30分」より「午前12時30分」の方が、葬儀から2時間30分後が頭に入り易いんです。

 

24時間表記にすれば、こういうことは生じません。

葬儀:10時から

火葬:12時30分から

収骨:14時から

 

実は「12:30」のワールドスタンダードは「PM12:30」なんです。

つまり「午後12時半」なんです。

これは24時間表記が基本となっているからです。

正午過ぎなんで機械的にPMになっています。

 

結論、午前12時半、午後12時半、午後0時半、全て正解です。

TPOに応じて使い分けて大丈夫です。

 

説明: 説明: 説明: 説明: 説明: image012

 

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