墓参のマナー2020.8.12

 

墓参のとき「お酒をお供えしても良いか?」の質問メールを頂戴しました。

質問者は「故人は授戒を受けられるので、お酒は仏教的にどうなんでしょう?」の補足もありました。

 

素晴らしい、不飲酒戒をご存知ですねえ。

 

ふおんじゅかい【不飲酒戒】

仏語。酒を飲むことを禁じる戒。五戒の一。

 

曹洞宗に限らず、大半の宗派では葬儀で戒を授けます。

一番はっきりしているのは曹洞宗です。

 

曹洞宗の葬儀の根幹は没後作僧(もつごさそう)です。

他宗派のことは詳しくないので、碑文谷先生の評論にリンクを貼ります。

 

葬祭仏教の問題点と行方

 

表立っては唱えてないものの、僧侶になる剃髪を象徴する儀礼であるお剃刀を葬送儀礼に取り入れている浄土真宗も含め、大村英昭教授(関西学院大・浄土真宗)は、仏教各宗派の葬儀が「没後作僧(もつごさそう)」という考えを根底においていることを検討し直すべきことを提言している。

没後作僧とは、死者を僧にする、つまりは死者を仏弟子として浄土(仏界)に送り出すということである。

これは佐々木宏幹名誉教授(駒沢大・曹洞宗)が解明したように死者をホトケにすることである。

 

「浄土真宗も含め」、これは非常に重要です。

葬儀屋さんが葬式を引き受けるとき、菩提寺の有無を最重要ポイントにあげています。

菩提寺の無い方の場合で、派遣僧侶を手配する場合でも、お身内の宗派をお聞きします。

 

菩提寺の確認は基本中の基本ですが、今回はパスします。

なぜ宗派を気にするのでしょうか?

簡単に書くと、浄土真宗かそれ以外かを気にするんです。

 

浄土真宗は教義に厳しく、他宗派との共通点がかなり少ない宗派なんです。

ということで、「浄土真宗も含め」とあれば、日本仏教全てで共通と考えて良いということです。

つまり日本仏教の葬儀は「没後作僧(もつごさそう)」なんです。

 

ということで、仏教で葬儀をされた故人は不飲酒戒を持たれているんです。

じゃあ、お墓にお酒をお供えするのはダメじゃん???

 

いえ、問題ありません。

私はお酒を飲みませんが、あなたの菩提寺の住職、酒好きじゃありませんか?

 

( ̄∇ ̄;)ハッハッハ、私が立派なわけじゃないんですよ。

体質的に飲めない、完全な下戸だからです。

 

少し難しくなりますが、戒律という言葉を聞いたことがありますか?

正確には、「戒」と「律」の2つに分かれます。

 

仏教では、戒にも律にも、酒を飲むなのルールがあります。

修行僧の場合は戒と律の2つを持ちます。

住職等の皆さんの身近な僧侶は戒だけ持ちます。

 

簡単に(いささか乱暴に)書くと、律は法律です、戒はマナーです。

ですから、修行僧はお酒を飲んではいけません。

禁止されているんです。

 

住職はお酒を飲まないマナーを持っているんです。

かみ砕いて書くと、「なるべくお酒を飲まなくて済むような、良い習慣を持ちましょう」ということです。

ですから、お坊さんがお酒を飲んでも問題ありません。

ただし、泥酔して不祥事を起こすのはダメということです。

ようするに「酒を飲むのは良い」が「酒に飲まれてはいけない」ですね。

 

ということで、お酒を墓前にお供えするのはOKです。

ただしです。

 

墓石にお酒をかけても良いですか?

 

上記過去ログに書きましたが、お酒をお墓にお供えしっぱなしにすると、けっこう酷いトラブルになります。

またお供物の趣旨に反します。

 

お供物の意味は陰膳です。

 

墓参団子は陰膳です

 

久しぶりに故人と会い、酒席を共にするのは良いことなんです。

墓前にお酒を供え、それを持ち帰り、ご縁のあった方で飲まれるのは非常に良いことです。

でもあげっぱなしは最悪ですよ。

 

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