曹洞宗のお葬式 お経は?2020.9.1

 

曹洞宗の葬式で読むお経はなにか?

基本は行事規範に書いてあります。

 

 

順番は以下の通りです。

 

1、 臨終諷経

2、 通夜諷経

3、 剃髪

4、 授戒

5、 入棺諷経

6、 棺前念誦

7、 挙棺念誦

8、 引導法語

9、 山頭念誦

10、仏事

 

ここまでが正式な曹洞宗の葬儀です。

この後、告別式になります。

足利では引き続き繰り上げ初七日法要となります。

 

読経が入るのは、まず1の臨終諷経ですが…

足利ではほぼ省略されます。

「臨終」とあるように、ご遺体が搬送され、安置が終わった時点で直ぐに読経をします。

基本的にはご遺族と直ちに参列できる近親者になります。

 

読経するのは遺教経(佛垂般涅槃略説教戒経)と舎利礼文になります。

これ以外のお経を臨終諷経でするのを見た事がありません。

 

遺教経(佛垂般涅槃略説教戒経)です。

 

 

舎利礼文です。

 

 

臨終諷経が省略されるのは、通夜や葬儀の日に行うのではないからです。

ご遺体の安置が終わって直ぐに行います。

足利でも昔(半世紀以上前)はしていました。

 

その頃は自宅安置でしたので、ご遺体がご自宅に戻ったら直ぐに読経したのです。

今は圧倒的に葬祭ホールの霊安室です。

霊安室で読経じゃあねえ(;´д`)トホホ

 

それに舎利礼文は短いですけど、遺教経は30分くらいかかりますからねえ。

臨終諷経をきちんとやって、その後、法話もしたら小一時間です。

 

2の通夜諷経はけっこう微妙です。

この時の読経は行事規範には書いてありません。

住職の好みで良いということです。

通夜諷経のあと、当然法話となります。

併せて小一時間かかります。

 

通夜諷経=通夜ではありません。

足利の場合は、実態は通夜ではなく、通夜式と夜間告別式です。

会葬者も葬儀当日より遥かに多くなります。

 

ここは住職によって方法が異なります。

行事規範通り行うと、司会者が開式をアナウンスすると、いきなり読経が始ります。

読経開始と共に焼香となります。

 

足利では一般会葬者は焼香が終わると帰ってしまいます。

ということで本当に焼香だけに行く感じになっちゃうんです。

 

ご遺族やご親族は法話がありますから良いですけどね…

 

3と4に読経はありません。

次の読経は5の入棺諷経です。

ここで読むお経は決まっています。

大悲心陀羅尼です。

 

 

ということで、高庵寺住職は入棺諷経を通夜諷経と兼ねる形にしています。

これだと一般会葬者も住職がきちんと儀式をやっているのが分かります。

その後、読経のときに焼香です。

 

当然、通夜式と夜間告別式も兼ねますから大悲心陀羅尼だけでは焼香が終わりません。

適宜、他のお経や和讃ということになります。

 

お経は下記で説明する修證義が多いですねえ。

和讃だと新亡精霊供養御和讃が多いですねえ。

これが新亡精霊供養御和讃です。

 

 

6、7、8では読経はありません。

読経が入るのは9の山頭念誦になります。

 

ここでの読経は、普門品偈(妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈)や修證義が多くなります。

ざっくばらんに書くと、焼香者の数で決まります。

 

普門品偈(妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈)です。

 

 

修證義です。

 

 

修証義のタイトルに「修證義 第一章 総序」とあるように、こちらは第一章から第五章まであるので、長さの調節が効き、非常に使いやすいお経になります。

結論として、必ず読むお経は「大悲心陀羅尼」だけです。

 

ここからが本論なんですが、そもそもお経ってなんでしょう?

 

お盆の過去ログでこう書きました。

 

盂蘭盆会(うらぼんえ)とは、太陰暦7月15日を中心に7月13日から16日の4日間に行われる仏教行事のこと。

盂蘭盆(うらぼん)、お盆ともいう。

また、香港では盂蘭勝会と称する。

 

『盂蘭盆経』(西晋、竺法護訳。今日では偽経とされる)、『報恩奉盆経』(東晋、失訳)などに説かれる目連尊者の餓鬼道に堕ちた亡母への供養の伝説に由来する。

もともとは仏教行事であるが、唐代の道教の隆盛期に三元の一つの中元節の流行とともに儀礼の融合が進んだ。

 

日本における日付については、元々旧暦7月15日を中心に行われていたが、改暦にともない新暦(グレゴリオ暦)の日付に合わせて行ったり、一月遅れの新暦8月15日や旧暦の7月15日のまま行っている場合に分かれている。

父母や祖霊を供養したり、亡き人を偲び仏法に遇う縁とする行事のこと。

 

盂蘭盆経」に基づく仏教行事です。

偽経」ですけどね。

 

誤解して欲しくないことは、「偽経」がダメだということではありません。

偽経」の定義は、原典が古代インドに無いということだけだからです。

ですからお盆の習慣は現在のインドにはありません。

中国や朝鮮半島には残っています。

中国発祥の習俗なんで、中国文化圏には残っています。

もちろん日本にも(^^)

 

盂蘭盆会」をコトバンクで調べます。

 

サンスクリットのウランバーナullambana(倒懸)の音訳で,7月15日を中心に死者の霊をまつる行事。

インドで夏安居(げあんご)の終わった日,死者がうけるさかさづりの苦悩を払うため供養したのが起源。

日本では推古天皇14年(606年)の記録が古く,のち先祖供養や祖霊来訪の民俗信仰と習合して,現在では各地に種々の行事がある。

 

お経のうち「盂蘭盆経」のように「偽経」もあります。

なぜ「偽」というかというと、お経って、大昔お釈迦様がお弟子さんに教えを説かれたんです。

 

お釈迦様は文字で教えを残さなかったんで、お弟子さんたちは口伝で後世に伝えました。

後にお弟子さんたちが集まって、お経をまとめました。

この会議を結集(けつじゅう)と言います。

 

ということで、正規のお経は「如是我聞(にょぜがもん)」で始まります。

ようするに「お釈迦様がこう教えてくれたよ」。

私は「お釈迦様の教えをこう理解したよ」ということです。

 

この場合の「私」は釈尊の侍者でもあった阿難をさすと考えられている。

 

実際には阿難ではなく、文書にまとめた人なんですがね。

問題は、お釈迦様は何語で教えを説かれたのかです。

 

お釈迦様の日常語(おそらく複数の言語ができたはずです)は何語か?

実はきちんと分かっていません。

古代のインドの言葉であることは確実ですが…

 

有力な説は「マガダ語」です。

ただしマガダ語の経典は残っていません。

 

上記リンク先の結集ですが、第1回は???

第2回はあったようでうが、「仏滅後100年頃」ですからねえ。

 

ということで、お経(経典)は「パーリ語経典」と「サンスクリット語経典」が現存しています。

ちなみに日本仏教の経典は全てサンスクリット経典です。

 

もちろん、サンスクリット→日本語ではありません。

サンスクリット→中国語(漢字)→日本語です。

 

日本語の経典は漢字で書かれた経典を日本語読みしているわけです。

ですから、「偽経」だからダメということじゃないんです。

 

だいいち修證義は経典ではありません。

修證義を曹洞宗では宗典と言っています。

 

道元禅師の『正法眼蔵』から文言を抜き出して編集された経典。

「修」とは実践修行、「証」とは悟り、「義」とは意義という意味で、曹洞宗の教えが体系的にまとめられている。

明治23年に大内青巒居士を中心とする「曹洞宗扶宗会」がまとめ、それを当時の大本山永平寺貫首滝谷琢宗禅師、大本山總持寺貫首畔上楳仙禅師が校閲改訂され公布された。

全5章31節で構成されている。

 

修證義の良いところは、最初から日本語で書かれているので分かり易いんです。

もちろんそれでも難しいですが…

 

有名な「般若心経」です。

 

 

もちろん「サンスクリット→中国語(漢字)→日本語」の経典です。

 

仏説摩訶般若波羅蜜多心経

観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空度一切苦厄舎利子色不異空空不異色色即是空空即是色受想行識亦復如是舎利子是諸法空相不生不滅不垢不浄不増不減是故空中無色無受想行識無眼耳鼻舌身意、無色声香味触法無眼界乃至無意識界無無明亦無無明尽乃至無老死亦無老死尽無苦集滅道無智亦無得以無所得故菩提薩埵依般若波羅蜜多故心無罣礙無罣礙故無有恐怖遠離一切[ 6]顛倒夢想究竟涅槃三世諸仏依般若波羅蜜多故得阿耨多羅三藐三菩提故知般若波羅蜜多是大神呪是大明呪是無上呪是無等等呪能除一切苦真実不虚故説般若波羅蜜多呪

即説呪曰羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶

般若心経

 

有名な一句「色即是空」です。

もの凄く難しいんですが、なんとなく意味が分かるような気がします。(錯覚です)

それは「サンスクリット→中国語(漢字)」のとき、意訳したからです。

 

それに対し、「羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦」、全く意味が分からないでしょう?

これは漢字をいくら読んでも意味は分かりません。

「サンスクリット→中国語(漢字)」のとき、音訳したからです。

 

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