葬式で導師が法話 え! 聴衆に後ろ向き?2020.10.10
久しぶりに葬式で導師の法話をお聞きしました。
何回か書いたことがあるんですが、親族の葬式って私が導師なんで、他のお坊さんの法話を聴く機会って本当に少ないんです。
勉強になりますねえ。
しかも足利ではこういう住職も多いですから(;´д`)トホホ
お寺の住職でも、自分が導師を勤める葬儀(つまりお仕事です)以外の葬儀に参列するのって、一般の方と同じくらいしか回数はないんですよ。
しかも導師の方の法話をお聞きするチャンスはほとんどないんです。
え! 住職、参列の回数が一般の人と同じは分かるけど…
これは説明しないと分からないですね。
葬儀に参列は、親族か一般かのどちらかです。
足利では親族以外は導師の法話を聞けないんです(○o○)
なぜなら一般焼香の方は、焼香が終わると直ぐに帰っちゃうから(◞‸◟)
過去ログで法話グランプリのご紹介をしました。
優勝した曹洞宗のお坊さんの法話です。
もちろん聴衆の方を向いてします。
なぜなら葬式ではありませんから。
落語と同じです。
実は最近会葬した葬式で、導師は儀式が終わった後、祭壇を向いたまま法話をしていました(+_+)
まあ、全く法話をしない住職もけっこういるようなんで…
経験上、法話を最も聞いて頂けるのが通夜の場です。
最近、親族の葬儀であるお坊さんの葬儀にビックリしました。
一度も法話がありません。
法話までいかなくとも、ちょっとでもお話が…、全く無しです。
淡々と儀式を行ってお終いです。
もの凄くありがたいお坊さんで、儀式を行うだけで人々を教化できる、スーパーお坊さんだったのかもしれませんが(^v^)
私には伝わりませんでした。
高庵寺住職は儀式が終わった後、立ち上がって(立たないと会葬者の方を向けません)、ハンドマイクをお借りしてお話します。
法話グランプリの方と同じようなやりかたです。
YouTubeで実際の葬式の法話の動画を探しましたが…
ありませんねえ。
当たり前です。
普通は撮影しませんから…
かろうじて見つけました。
貼り付けます。
画質悪いですよお(;´д`)トホホ
きちんと会葬者の方を向いていますね。
高庵寺住職も全く同じスタイルです。
まあ大半の僧侶は同じでしょう。
では「祭壇を向いたまま法話」は間違ってるのか???
実はこれも正しいんです。
葬式のとき、高庵寺住職も祭壇(正確には柩)の方を向いて読経をします。
ちなみにお経とはお釈迦様の教えです。
導師がお釈迦様の代理で教えを説くのがお経です。
なぜ祭壇を向いて読経するのかというと、説かれる対象が故人だからです。
会葬者はそのおこぼれでお経を聞くからです。
つまり喪主を含め、会葬者は本来おまけなんです。
法話も「お釈迦様の代理でお話をする」んですから、理屈から言えば、どちらかというと、祭壇を向いての法話が正しいんです。
でもそれは坊さんの理屈ですよねえ。
一般の方も葬式ではお坊さんが故人のためにお経をあげてると思ってますから、不思議に思いません。
でも法話は自分たち会葬者のためにすると思ってますから…
結論を書くと両方正しいんですが、ポイントは法話の中身です。
私が拝聴した導師の方は、明らかに会葬者のための法話をされてました。
法話って結局布教です。
お釈迦様の教えを広めるためのお話です。
聴いて頂くかたに後ろ向きで話すのは間違ってますよ。
祭壇を向いて法話をするのなら、故人のための法話をしなくちゃ(;´д`)トホホ
当たり前ですが、おこぼれを聴いた会葬者が感動する法話も可能です。
高庵寺住職が祭壇を向いての法話をしないのは、その形で仏教を伝えるだけの力量が無いからです。
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