開眼供養 お墓の魂入れ 供物(お供え)用意するものは お布施いくら?平成29年12月9日再更新

 

平成23年10月9日にアップした過去ログを全面書き換えして再アップします。

というのは、当時の相談は非常識な強欲坊主住職の相談ばかりでした。

 

ところが最近は非常識な檀家の非常識な相談の方が多くなっています。

一番の原因は世代交代でしょう。

10年くらい前までは、お寺やお墓について昔からの常識をお持ちの方が、檀家になっている場合がほとんどでした。

 

地域性も非常に大きいのですが、足利では80代以上の方は以前の常識がほぼ通じます。

70代ではけっこうあやしい方も増えてきます。

60代では、まだ以前の常識の通じる方もそれなりにおります。

50代以下では例外を除いて全く通じません。

 

このへんの世代間ギャップについてはなんどか書いています。

取りあえず、最新の過去ログをご参照ください。

寺のお墓に勝手に納骨できませんよ タダじゃあ入れません平成29年10月10日更新

 

最近の葬儀では、配偶者の葬儀の場合の喪主は違いますが、親の葬儀の喪主は住職より年下の方がほとんどです。

偶然にも、立て続けに住職より年長の喪主(親の葬儀です)を経験しましたが、故人はいずれも百歳越えですから…

住職の父が存命ならば97歳ですから当たり前なんですけどね。

 

まず、開眼供養(開眼法要)とは、なんでしょうか。
言い方が何通りもあります。(一例、「入魂式」、「魂入れ」、「遷座式」、「遷座法要」他)

曹洞宗の正式な言い方は、開眼供養(かいげんくよう)です。
正式?
はい、正式です。

何回もでました。
曹洞宗行持規範
です。
これに載っているのが正式です。

これに載ってないものは、習俗です。
あ! これはあくまでも曹洞宗の場合で、他宗の場合は別です。
といっても、他宗でもそれほど大きくは違いません。(もちろん儀式のやり方は、まったく異なります)
違わないといったのは、宗教と習俗の区別の部分です。

みなさんが、宗教だと思っている部分の、かなりの部分は習俗です

例えば、曹洞宗の僧侶でも、葬儀のやり方は千差万別です。
これも、そのうち、一度きちんと書きたいと思いますが、正式のやり方が行持規範に書いてあります。

ただ、この通り葬儀を執り行う曹洞宗の僧侶をお一人も存じ上げません。

理由?
簡単です。
この通りやったら、膨大な時間がかかります

ご遺族の負担も、現在より確実に1桁アップです。

そんなに休暇を取ったら、民間企業では「明日から来なくていいよ」のレベルです。

ということで、適当にアレンジ(はっきり言えば手抜き)をします。

といって、住職は、行持規範を時代に合わせて改定するのは反対です。
一度欠落してしまったら、二度と分からなくなります。

基本は残し、時代に合わせてアレンジ、素晴らしい知恵だと思います。

さて、本論ですが、
まず。お布施です。
お布施ですから、定価ではありません。

新規建立や、大規模な改修の場合は、ほぼどこでお聞きしても、施工費の1割程度のようです。
もちろん、高庵寺でも同じです。
墓地工事費志納金とあるのが、それです。

 

お布施は料金ではありません。

私の地域では、「開眼供養料は、新規建立や大規模改修のときは、施工費の1割」での相場が10万円前後です。

ただしこれは檀家様の場合です。

 

お寺の護持のためのお金は全て檀家様のお布施です。

年間のお布施は1万円です。(お施餓鬼の卒塔婆料金を含む)

これは強制です。

公営霊園や民間霊園の墓地管理料にあたるお金です。

 

本来であれば、高庵寺の檀家数であれば、この年間のお布施を月額5千円にすれば、お寺をぎりぎり維持できます。(なにせお金がかからない住職ですから)

月額1万円にすれば、いざというときの内部保留金が可能です。

つまり、月額1万円であれば、葬儀や法事のお布施をいただく必要ありませんし、改修工事の寄付も一切無しで済みます。

 

実際にはそれができません。

それで、葬儀や法事やお墓の建立のとき等に特別なお布施を頂戴しています。

一世代(約30年)で収支バランスが取れるようなお布施になっていることだけはご理解ください。

 

檀家様でない場合、お墓の開眼供養料は3万円〜10万円とお車代1万円が相場です。

3万円か10万円かは、お墓によるでしょう。(あくまでもお気持ちです)

300万円くらいのお墓を建てていれば、10万円をお奨めします。

 

「新規建立や大規模改修のときのお布施」の相場は地域によって全く異なります。

全国的に調べると3万円〜10万円程度が多いようです。

 

私の地域でも、公営霊園の場合は、お布施3万円、お車代1万円の合計4万円が多いようです。

ただし、公営霊園の場合の建墓費用は、芝生墓地のため40万円程度です。

 

檀家様の場合でも、地域によって相場は全く異なります。

この相場は、あくまでも足利市近辺の相場です。


既に、お墓が有って、墓誌等に戒名だけ刻字してもらった場合の開眼供養料は、いくらくらいでしょう。
普通は、開眼供養料というと、こちらを指します。
高庵寺では、上記のように、墓地の建立のとき等は、墓地工事費志納金としています。

上記リンクに出ていますね。
高庵寺では1万円です。

全国平均に比べても、格安です。
普通は2〜3万円です。
住職が直接知っているお寺で、一番高いところ、おいくらだと思います。
なんと5万円です。

今は49日納骨がほとんどです。
ご葬儀が終わって、ご葬儀の費用以外に、最低、お墓と位牌の開眼供養、49日法要費用(納骨を含む)がかかります。
普通は、位牌の開眼供養料も2〜3万円、中には納骨の読経料を取るお寺さんもあります。
そうすると、49日のお布施総額が軽く10万円を越えてしまいます。

一番高いお寺では、20万円越えです。
これでは、簡単には死ねないですね。(すいません。下品な表現でした)

高庵寺ならば、信士・信女号で、合計で5万円です。

 

次に供物(お供え物です)についてです。


曹洞宗行規範には、こう書いてあります。

仏壇(正確には仏像または仏画)の開眼も、位牌も、墓石の開眼も、方法は全て同じです。

位牌の開眼を本堂で行う場合は、檀家様の用意する物は、
結局、花と菓子等(供物)だけで、後は書いてありません。
つまり、それ以外の物は、お供えしたければお供えしても良いということです。

49日法要に合わせて、行う場合がほとんどですので、開眼供養用の特別なお供え物は必要ありません。

仏壇の開眼は、ご自宅になりますので、これも花と供物だけです。
ローソクと線香は必要ですが、普段からありますね。
説明にある湯とは、お湯のことではなく、砂糖湯のことです。
お寺ならともかく、一般家庭で、わざわざ用意する必要はありません。

お墓の開眼ですけど、よほど天候に恵まれない限り、ローソクは無理ですね。

高庵寺では、最初から、花と線香だけご用意くださいと申し上げています。
お供物は、供えたいものをご用意ください、無くても大丈夫ですよと申し上げています。

もう少し詳しい資料を見ましょう。


これは、曹洞宗東京都宗務所発行のものです。
準備物は、こう書いてあります。

 

少し用意する物が増えました。
果物は、普通、菓子に含めます。(果物を水菓子と言いますね)
佛餉とは、仏様やご先祖様へお供えする食べ物のことです。
つまり、何でもいいです。

これまた、お墓のときは、ローソクは省略です。
ローソクは、香(線香や抹香)に火をつけるためです。(抹香の場合は、香炭に火をつけるですが)

墓参用のライター
で十分です。
ということで、こちらも、墓参用の花とお線香だけで十分です。
さすがに、それだけではさみしいので、果物とかお菓子とかの供物を用意される方がほとんどです。

一番多いのは墓参団子ですが、これはこの地域の習俗です。
少し離れた地域の方のお聞きすると、存じあげない方が多いので、かなり狭い地域の習俗でしょう。
ウェブで検索したら、「墓参り団子」で、でできたのが、直ぐ近くの群馬県みどり市のお店でした。

本格的な例をお見せします。

高庵寺の場合は、簡素な方法を採っていますので画像をお見せできません。


神奈川県の曹洞宗の東前寺様のホームページから、引用させていただきました。シキビの枝が分からないですね。
正確にはシキミ(樒)です。(シキビは方言でしょう)

神道では、サカキ(榊;栄樹)を使いますが、仏教ではシキミを使うのが普通です。
シキミはなかなか無いので、足利ではめったに使われません。
紅白のお餅が珍しいですね。
おそらく、この地方の習俗です。

生菜と干菜に当たるものが、この辺では、海の物と山の物を用意するというように変化しています。
見ればわかるように、生菜は野菜、つまり山の物です。
干菜は干し昆布が見られますね。海の物です。

東前寺様の例では、シキミだけが用意するのが大変ですが、おそらくお寺にシキミの木が生えていて、
シキミはお寺でご用意されているのでしょう。
お供物のご用意もそれほどご負担になっていません。

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