国産墓石の日本加工と中国加工の見分け方平成24年8月23日更新
国産の石だからといって、国内加工とはかぎらないということは以前にも書きました。
本小松良い石を手に入れるのは至難の業です お奨めしません平成24年8月4日更新
実は、このお墓のことなんですが。
外柵G623,竿他墓石真壁小目です。
白玉、黒玉も少なく、磨きもよく、真壁小目としては良質な石です。
価格を知っていたので、てっきり中国加工だと先入観を持っていました。
国内加工では、利益が全くでない価格だったんです。
石目も良いし、磨きも良いし、当たりだなと思ってました。
それにしては、外柵のG623(100%中国加工です)がそれなりなんで、後で考えれば矛盾していたんですが。
最近、一番信頼している営業マンと、たまたまこのお墓の話しになりました。
直ぐ側のお墓の打ち合わせだったんです。
「中国加工なのに、出来が良いんだよ」
「住職、これは中国加工じゃないですよ」
「中国で額縁加工をさせると、表面が波をうってますから」
「こんなきれいに、絶対に加工できませんよ」
額縁加工というのは、写真の竿石「○○家之墓」と彫ってあるところを、額縁のように縁取り加工することです。
言われてみればその通りです。
今まで不思議に思っていたことが、全て納得できました。
そう言えば、施主が石屋さんに、ものすごくまけてもらったって言ってたな。
ちょっと事情があって、施工でトラブルがあったお墓なんです。
石屋さんも、お詫びで利益を限界まで削ったんですね。
それにしても、中国加工を見分けるポイントが、「中国で額縁加工をさせると、表面が波をうってますから」ですか。
補足です。
このブログに、富山の宮崎さんからメールをいただきました。(抜粋です)
正直なところ日本の職人よりも中国のしっかりした工場の職人のほうが上ではないでしょうか。
とくに今日の写真のお墓の外柵や上下蓮華の加工であのような価格で国内では加工できないと思うのです。
額取りの内側の研磨は確かに難しいですが、日本の職人でさえも難しい加工です。
日本の石材店であれば額をつけたら内側が波打ってしまうから
「額取り加工はお薦めできません」と進言する事こそがお客さんの事を思った発言ではないでしょうか?
外柵のG623は、上に書いてあるように中国加工です。
真壁小目の上下蓮華加工は、国内加工だととんでもない価格になります。
それで、価格から中国加工だと思っていました。
このお墓を建立したのは茨城の真壁の業者で、高庵寺では最初の(おそらく最後の)施工です。
施工主の親戚です。
宮崎さんのメールで、また分からなくなったのですが、出入りの営業マンの言ったことも説得力があるのです。
この方は、中国直輸入の石材店勤務で、現在2社目にお勤めです。
既に数百基単位で販売しています。
中国加工の実態を骨の髄までご存知です。
「額取り加工はお薦めできません」と進言する営業マンです。
だから信頼しているんですが。
私にも先入観があって、国内で加工される方というと、つい大北石材さんをイメージしてしまうんですね。
冷静に考えれば、大北石材さんクラスの石屋はそんなにあるはずがないんですが。
注意:石には旬があります。あくまでもこのブログの時点での情報です。後日お読みの方には当てはまらない可能性が圧倒的に高いのです。常に最新の情報を参照して下さい。
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