戒名の話 院号について平成29年12月31日更新

 

平成23年の過去ログを、全面書き換えをして再アップします。

まず基本です。

曹洞宗の戒名、行持規範の関連ページです。

 

基本です。

院居士で説明します。

○○院△△□□居士

 

○○院を院号といいます。

△△を道号、□□を法名といいます。

最後の居士を位階と言います。

 

代表的な位階の、信士・信女と居士・大姉の意味から説明します。

 

まず信士ですが、信仰心の篤い男性であることは分かりますね。

信女は同じく信仰心の篤い女性です。

 

もとはいずれもサンスクリット(古代インドのことば)からきています。

信士は優婆塞(うばそく)です。

在家信者の男性を意味します。

信女は優婆夷(うばい)で在家信者の女性です。

 

このことばは僧侶と区別する意味でできたことばです。

 

僧侶を比丘(びく)、尼を比丘尼(びくに)といって、出家者のことです。

現在の日本のお坊さんは出家者ではありませんが、修業中は出家者です。

古代インドの出家者と違う点は、本来は死ぬまで出家だったんですが、現在の日本では修業中の一時期だけです。

曹洞宗の修行僧の日常については、高庵寺副住職のこちらのブログをご参照ください。

修行僧の涙目な日々 修行僧時代を振り返ってみるブログ。

 

僧とはもともとは僧伽(さんが)の意味です。

古代インドでは、現在の僧侶である比丘や比丘尼は、乾季の間は遊行(ゆぎょう)をしていました。

ようするに各地を放浪して修業と布教の旅をしていたんですね。

雨季の間はそれができません。

そのため、集団生活をしました。

その集団が僧伽と言い、そこから僧ということばが生まれ、それが僧侶となっています。

 

古代インドの僧侶がなぜ放浪をしたのかというと、一切の金儲け(正確には生産活動)を禁じらていたんで、飯も食えません。

それで布施を頼りに生きていたんです。

それが托鉢(たくはつ)や乞食(こつじき)の語源となっています。

 

集団生活をする場合は、多くの食料他が必要だったんで、簡単に書くとスポンサーが必要でした。

それが優婆塞や優婆夷です。

現在のお寺が檀家様に支えられているのと同じ構造です。

 

結論として、信士・信女とは、菩提寺を支えてくれた檀家様というような意味合いになります。

ということで、これが普通の戒名です。

松竹梅の梅ではなく、ホテルならばスタンダードルームにあたります。

 

次に居士・大姉ですが、居士とは、旦那の意味で、サンスクリットのダーナに由来します。

簡単に書くとお金持ちの檀家様ということです。

 

大姉の語源はサンスクリットではないようです。

推測ですが、インドは女性蔑視が酷い国です。

古代インドでは一段と酷かったはずです。

ダーナの妻の地位が低かったのが無い原因と思われます。

 

大姉が中国起源か日本起源かは分かりませんでした。

 

これに対し、院号は全く別物です。

院号は、皇族が出家した折、寺に付属して建てた住まいを院と称した事に由来します。

元々は、皇族やそれに準ずる人々にしか付けなかった号なんです。(今は高い戒名料の証になっていますが)

 

院号をつけてもらうと、お布施が高いのは当たり前なんですよ。

故人は皇族や貴族並みの地位が高い人だったということなんですから。

現在で言えば、大企業の社長や社長夫人というところですかねえ。

 

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