寺院護持会ってなに? 知っているようで知らない護持会平成30年1月28日更新

 

寺院護持会ってなんでしょう?

お寺の檀家であるあなたは、そのお寺の護持会会員になっているはずです。(護持会の存在しないお寺もあります)

年会費を納めているはずです。

金額は年額5000円〜20000円が一般的でしょう。

高庵寺は最低額の5000円です。

 

ほとんどの人は護持会について知らない方が多いはずです。

護持会総会を年に数回されるようなお寺ならば、多少は知っているかもしれませんね。

 

法律上の扱いは、「人格の無い社団」「権利能力なき社団」に分類されます。

これが法律によって取り扱いが微妙に異なるんです。

専門家(法律家や研究者)でも見解に微妙にズレがあります。

ようは、はっきりと定義できない社団なんです。

 

最低限の共通項です。

1、 目的がある

2、 組織がある

3、 代表者が存在し、運営方、財産の管理等がされている

4、 構成員が変更しても、団体は継続する(継続性がある)

5、 多数決の原理が存在する

(昭和39年10月15日最高裁判例)

 

注意点は、収益事業を行う場合は、法人所得税(法人税)及び法人住民税が課せられることです。

 

寺院護持会の場合は、寺院に付属してできていますから、PTAに一番似ているでしょう。

相違点もいっぱいありますが。

一番の相違点は次の2点です。

 

1、 PTAは教員も組織の構成員だが、寺院護持会では住職や寺の者は構成員では無い。
説明します。
PTAでは教員も会費を支払っています。
寺院護持会では住職等は会費を支払っていません。
構成員である最大の根拠は会費を支払っていることです。

2、 PTAは任意加入であるが、寺院護持会は檀信徒は強制加入である。
したがって、寺院護持会からの退会は離檀と同じになってしまいます。

 

この「寺院護持会からの退会は離檀と同じ」は大きな問題点を含んでいます。

後で詳述します。

 

まず、法務局に届けでてある唯一の規則「曹洞宗宗憲」に書いてあるのはこれだけです。

第10章

(曹洞宗護持会)

第36条

本宗に曹洞宗護持会を置き、本宗の護持と宗風の宣揚に当たらせる

 

えー! 住職、たったこれだけですか?

はい、これだけです。

 

高庵寺の護持会の部分です。

もちろん、法務局に届けてある宗教法人「高庵寺」規則です。

第3節    護持会

第15条(組織)

 この法人に護持会を設け、檀徒及び信徒で組織する。

第16条(職務)

 護持会は、この寺院、大本山及び曹洞宗の護持興隆を図るものとする。

 

はい、重要なポイントが出てきましたね。

「檀徒及び信徒で組織する」です。

 

ということは、寺院護持会を退会すると、自動的に檀信徒である資格を失う訳です。

高庵寺護持会規則の一部をご紹介します。

 

(総則)

1    本会は高庵寺護持会と称し、事務局を(栃木県足利市宮北町8番地7)高庵寺内に置く。

(目的)

2    本会は高庵寺を護持することをもって目的とする。

(組織)

3    本会の会員は高庵寺檀信徒規則による檀徒および信徒を持って組織する。

(事業)

4    本会は目的遂行のため以下の事業を行う。

@   寺院建物、境内地、その他の施設の修営繕

A   宗費、宗務所費、教区費、曹洞宗護持会会費、その他高庵寺に必要な負担金等の支弁

B   高庵寺に係わる公租、公課等の支弁

C   高庵寺が行う法要行事、教化活動、その他の諸活動に必要な費用の支弁

D   寺族および寺院子弟の厚生、福祉、育英

ア 上記に係わる住職および後継者の保険加入

イ 寺院子弟育英のための保険加入

ウ その他上記に係わる事業および費用の支弁

E   宗務機関に係わる事業

F   上記に係わる事務経費等の支弁

G   その他寺院運営に係わる事項および費用の支弁

 

事業からお分かりと思いますが、本来ならば護持会費で寺の運営は全てできるはずです。

実際はもちろんできません、年会費5000円ですから。

寺が大きくなれば、檀家数も増えるので、会費収入は増えますが、支出も増えます。

極端に小さい寺(檀家100軒以下)や大きい寺(檀家1000軒前後、あるいはそれ以上)を除き、お寺を維持するための檀家1軒当たりの年間平均負担額はほぼ同じです。

年間5万円程度です。

 

ということで、護持会費が年間5万円ならば、葬儀や法事のお布施はタダでも大丈夫なんです。

実際には高庵寺の場合は5千円です。

ということで、ほとんどのお寺の維持のお金は、葬儀や法事のお布施です。

葬式仏教と揶揄される原因です。

 

曹洞宗の檀家数は公称約150万人とされています。

年間の運営費が約50億円です。

ということで、檀家1人あたり、3千円強の負担を包括宗教法人曹洞宗にしています。

もちろん、あなたの菩提寺を通してですが。

お寺の維持 どうしたら良いでしょうか?平成24年9月19日更新

 

上記ブログに書きましたが、キリスト教の葬儀の布施(布施とは言いませんが)はものすごく安いです。

普段から寄進をしているので、必要ないのです。

タイやスリランカのお寺も同じです。

日本の仏教は日常の布教活動の努力不足であるとの批判は甘んじて受ける必要があるでしょう。

でも、言い訳ですが歴史的な経緯があって、お寺だけの責任じゃないんですよ。(これを書くと、それだけでブログ何10本の量になってしまいます)

 

実は先日のブログに関してです。

寺檀トラブル 全国から受け付けています平成26年9月15日更新

 

詳しい内容は書けませんが、相談者の送付してくれた寺院護持会規則を拝見してぶっ飛びました。

 

住職が構成員になっています。(護持会費を支払ってないのに)

寺院護持会から除名の規定があります。

 

除名の条件に2項目あって、1つは会費の滞納です。

もう一つが驚くべきことに、住職が気に入らないとき(表現はソフトです)です。

 

高庵寺の護持会規則には退会規定はありません。

檀信徒を止めたとき、自動的に退会になるからです。

檀信徒の資格停止、除名の処分は厳格に枠がはめられています。

会費の滞納以外は、誰が見てもしょうがないなあという場合以外は除名はできません。(会費の滞納があれば、クビにできます。構成員である最大の根拠が無くなるからです)

当たり前です、裁判になったときに勝てません。

 

住職が気に入らないから檀家をクビ、絶対に通らない話です。

 

最近は寺院護持会制度を廃止するお寺も徐々に増えています。

といっても、「寺院護持会制度」で検索しても…

無いなあ…

( ̄∇ ̄;)、キーワードが悪いんです。

「檀家制度廃止」で検索すればでてきます。

 

単立寺院の問題も同じですが、檀家制度を廃止できるのは金持ち寺だけです。

檀家制度の廃止が広まれば、無くなるのは地域住民の心の拠り所になっている、清貧な住職の寺です。

宗教法人は残りますが、経営が成り立たなければ住職を引き受ける人がいなくなるからです。

 

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