お寺の住職には聖と俗の2つの顔が必要です 宗教者としてと経営者としてです平成27年3月26日更新

 

最近になってYAHOO知恵袋の住職の以下の回答に「ナイス」がものすごく増えています。

住職の回答部分の著作権は住職にあります(但し著作に値するかは別です)ので、全文引用します。

僧侶です。

 

ご参考までに私のお寺の実情をお書きします。

年会費(私の寺では護持会費といいます)5,000円です。

当然、お寺の維持はできません。

定年間際まで公務員をしておりました。

 

>それに、志を持ってきて下さい。平均は4000円程です。

盆、正月、春の彼岸、秋の彼岸、お施餓鬼会の年5回、持ってきてもらわないと。。。』と言われました。

そんなことを言ったら、檀家様にあっという間に逃げられます。

 

本堂の立て替えの代わりに、法要堂他を建立中です。(コスト削減のためです)

勧募金は、1世帯20万円です。

強制ではありません。

当然、全く足りません。

亡き父(公務員をしていました)の遺産と私の退職金を全て寄付しました。

 

年会費24,000円、勧募金200万円、よほど徳の高い僧侶屋(これは僧侶のレベルではありません)なんでしょう。

普通の僧侶には、絶対にそんなことはできません。

それをすれば、檀家様があっという間にいなくなって倒産です。(お寺の倒産は実は地方では多いのです)

それをしても、檀家様が逃げ出さないとは凄いです。

 

私があなたの立場なら、とっくに逃げ出しています。

 

質問は要約です。

1、年会費2万4千円の寺

2、盆、正月、春の彼岸、秋の彼岸、お施餓鬼会の年5回平均4千円の志の請求(合計で2万円)

3、法要の際にも説法や法話など一切しない(書かれてませんが、この手の僧侶は通夜や葬儀でも法話はありません)

 

3の部分については、住職としての資質の問題です。

住職としてお寺を預かるうえで、一番難しいのが聖と俗のバランスです。

具体的に書くと、住職には宗教者としての顔と、経営者としての顔の2つが必用なんです。

どちらが欠けてもお寺は上手くいきません。

宗教者としての顔が住職です、経営者としての顔が代表役員です。

 

包括宗教法人曹洞宗ではこの問題は非常に合理的に解決されています。

先日、檀家様が来られて貴重なお話を伺いました。

この方は旧東京グランドホテルに以前お勤めだったのです。(今でも東京グランドホテルで営業しています)

変更点は会社概要のページです。

引用します。

法人名/宗教法人曹洞宗

ホテル名/東京グランドホテル

 

普通のホテルを見てみましょう。

帝国ホテルで見てみます。

社名:株式会社 帝国ホテル

これが普通です。

 

東京グランドホテルの正式名称は「宗教法人曹洞宗檀信徒会館」なんです。

 

曹洞宗の宗教上のトップは曹洞宗管長です。

これは、總持寺貫首(住職です)と永平寺貫首が2年交代で勤めます。

一方、曹洞宗代表役員は宗務総長で、全く別です。

 

肝心のお話の内容です。

「両本山の禅師様や宗務総長様にサービスを何度もしたんですが、お人柄が全く異なるので驚きました」

どう違うかは、具体的に書くと差し障りがありますので書けませんが、宗教者の顔と経営者の顔の差です。

ご参考までに過去ログです。

多々良学園高校破綻の顛末(包括宗教法人曹洞宗の内幕)

この2つは相反するので、2人の人物でされるのが一番自然なんです。

 

ところが一般寺院では住職が2つの顔を兼ねざるをえません、そこで上記の問題が起こります。

私ごとですが、私の父(先住)は聖の顔に偏った人でした。

そのため、檀家様には非常に慕われたのですが、寺の整備は遅れ、財政状況は破綻状況でした。

それを立て直し、寺の整備が一段落したのが平成26年3月31日です。

 

この間、2つの顔のバランスに身命を賭しました。

それが最初のYAHOO知恵袋の私の回答です。

 

これに失敗するとこのような結果が待っています。

檀家が集団脱退 庫裏新築費負担で寺院と対立

 

上記の例では、檀家1軒当たりの毎年の負担が9万円です。

これでも限界を越えています。

それが13万円になるのですから、無理があります。

しかもこれは毎年かかる経費です。

 

これ以外に、葬儀や法事の布施があります。

高庵寺は、護持会費が5千円、お施餓鬼の法要の供養料が卒塔婆1本付で5千円(これは強制です)の計1万円です。

この収入では宗費他(包括宗教法人曹洞宗への上納金です)で大半が消え、メンテナンス費用も含めると赤字です。

かろうじて運営できているのは、葬儀や法事の布施が頼りです。

 

住職の代表役員報酬は支払えません。

どうやって生活しているの?

不思議でしょう?

何回か書きましたが、定年直前まで公務員をしました。

そのお金です。

倹約に倹約を重ねて、その預金の取り崩しと共済年金です。

本来僧侶は糞掃衣の身ですから、当たり前の生き方なんですが。

高庵寺住職 貧乏生活で寺を必死に支えています平成26年9月9日更新

 

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平成26年3月31日を以て全ての整備工事が竣工いたしました。

今後数十年間に亘り、寄付の要請は一切ありません。

日本唯一のユニバーサルデザインの寺、安心してお墓をお求めください。

 

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