陰膳(かげぜん)は葬儀や法事のときだけに用意するものではありません平成29年10月30日再更新

 

陰膳(かげぜん)や法事のお供物、そして足利特有の習俗の墓参団子、全て同じ意味なんですが…

60代でも知らない方が多くなりました。

これでは貴重な日本文化が消えてしまいます。

もう一度まとめておきましょう。

 

結論から先に書くと全てお下がり(おさがり)の考え方です。

 

順番に陰膳から説明します。

陰膳とは、その場に居ない方の無事を祈って、通常通りに食事を用意する習わしのことです。

リンク先のコトバンクをみると、「長期の旅行や異境にある家族の者」とありますね。

日本だって安全に旅行ができるようになったのは、たかだか100年です。

今なら、ボランティアでシリアのような戦争地域に行くようなものだったんです。

旅が死と隣り合わせの時にできた習俗です、それを含んでおいてくださいね。

 

ということで陰膳を用意するのは、ご葬儀やご法事だけとは限りません。

PKOで戦争地域に派遣された自衛隊員のご家庭で陰膳をご用意されるというお話も聞きました。

結婚披露宴で亡き両親と喜びを分かち合いたく、用意される方もおります。

 

現在では陰膳を用意されるのは、葬儀や法事の後の食事(お斎といいます)のときです。

葬儀の後の食事は、普通は「精進落とし」といいます。

このとき、故人のために陰膳を用意します。

詳しくは過去ログに書きました。

法事の後の食事(お斎)をお願いした業者に 陰膳をご用意しますかと聞かれました 必要なんでしょうか?平成28年12月28日再更新

 

上記過去ログから画像とポイントを再掲します。

 

高庵寺のある足利付近では、法事の後の食事(お斎と言います)のとき、故人の位牌と遺影の前に、参加者と同じ食事をお供えします。

これを陰膳と言っています。

これは49日法要のお斎です。

お位牌とお写真と一緒に飾ります。

大昔は、故人に限りませんでした。
むしろ、旅に出た家族の無事を祈り(昔の旅は、文字通り命がけでした)、同じものを食べるという同席意識を持つためのものだったのです。

故人があたかも生きていて、あたかもそこにいるかの如く陰善を用意する。

故人を囲んで、生前の思い出を語り合いながら会食する、本当のご供養です。

けれど故人は食べられません。(あたり前ですね)

 

それで「○○さん、お腹いっぱいで食べられないんですね」「残ったお食事、もったいないから持ち帰って私たちで頂きます」。

これが陰善の意味です。

 

法事のお供物も全く同じです。

高庵寺では法事のお供物のプリントを用意しています。

 

このお供物の果物やお菓子も、本来はあげた方が持ち帰り家族で食べるものだったんです。

昔は自宅で法事をされましたから、祭壇は仏壇です。

僧侶は読経の後、帰ります。

残ったお供物を食べるのが普通だったんです。

 

今はお寺で法事をされることが多くなったんで、持ち帰りませんねえ。

できるだけ住職家族でお下がりとして頂いています。

 

最後の墓参団子ですが、足利近辺の超ローカルな習慣です。

詳しくはこちらの過去ログをどうぞ。

驚きました ここまでのサービスは初めてです 49日法要でのウルトラサービス平成23年8月7日更新

 

画像とポイントを再掲します。

墓参団子というのは、墓参の後、参列者に食べていただくお団子です。
おそらく、陰膳の変化したものだと想像しています。
お墓に、陰膳をお持ちできないですからね。

うーん、「想像しています」ですか(;^_^A

未熟でしたなあ、完全にお供物や陰膳です。

墓参団子の習慣は少なくとも100年は続いています。

その頃は、めったに食べられないご馳走だったんです。

 

最後に、このブログや全ての過去ログで「お下がり」と「持ち帰って食べるのが供養です」と書いていますね。

詳しい仏教的な理由はこちらの過去ログをどうぞ。

墓参のお供え 仏壇のお供え 葬儀や法事の精進落としやお斎の陰繕 「お下がり」といって持ち帰って家族で食べます平成26年6月22日更新

 

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