お墓の使用権 高庵寺(こうあんじ)ではきちんとした「祭祀生前承継の手引き」を作成しています平成28年2月9日更新

 

まずは基本です。

過去ログをご覧ください。

祭祀承継者(墓守)のいない方は檀家であっても納骨できません平成27年11月9日更新

 

昔(民法897条制定当時)は病気になったり、年取ったりすると直ぐに亡くなったんです。

これで問題は起こりませんでした。

 

ところが現在は平均寿命が延び、なおかつ平均寿命と健康寿命の乖離が大きくなっています。

厚労省の関連ページにリンクを貼っておきます。

ポイントを引用します。

 

ということで、平均的に非相続人が亡くなる10年くらい前には、お墓の使用権を生前相続しないと困ったことになります。

祭祀の生前承継について平成27年2月25日更新

 

ということで高庵寺では手引書を作成し、檀家様に配布をしています。

 

祭祀生前承継の手引き

 

平成27年1月1日

高庵寺代表役員 墓地管理者 住職 長谷川泰紀

 

関連法規民法897条(祭祀に関する権利の承継)です。

 

第897条  系譜、祭具及び墳墓の所有権は、前条の規定にかかわらず、慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者が承継する。ただし、被相続人の指定に従って祖先の祭祀を主宰すべき者があるときは、その者が承継する。

  前項本文の場合において慣習が明らかでないときは、同項の権利を承継すべき者は、家庭裁判所が定める。

 

この墳墓は、お墓の使用権と墓石や遺骨他に分かれます。

「墓石や遺骨他」は祭祀を主宰する者、つまりあなたの所有物です。

したがって、お墓の改葬(引越し)等の場合は、全て撤去しなければなりません。

寺との関係で問題になるのは「お墓の使用権」となります。

公営霊園や民間霊園では通常「使用権利証」が発行されます。

高庵寺では、檀信徒名簿に登載されたことにより、「お墓の使用権者」であることが確定します。

 

民法897条を厳密に解釈すると、祭祀の承継は被承継者の死亡を以て成立することになります。

法律的には祭祀財産(お墓の権利他)も相続財産であり、相続に関する条項が異なるため、承継という用語を使用しています。

 

関連条項です。

(相続開始の原因)

第882条 相続は、死亡によって開始する。

 

基本的には「明治31年6月21日」の制定当時の内容です。

大きな変更がなされたのは「昭和22年12月22日」で、それまでの家督相続から、日本国憲法 第24条第2項により、平等相続に変わりました。(平成23年1月1日施行)

ただし、民法897条は国民感情に配慮してこのような例外的な扱い(平等相続ではない)となっています。

 

日本国憲法 第24条

2、配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

 

現時点での内容は「平成11年12月8日」です。

その後、「平成16年11月25日」に最終改正されましたが、

相続に関する「第4編」は変更ありません。

 

まとめると、「祭祀の承継」に関する民法897条の内容は、基本的には明治31年の民法制定当時と大きな変更はありません、但し昭和22年の戦後の民法大改正により、「家督相続」から「被承継者の指定」が優先されることになりました。

 

ところが近年になり、平均余命(生まれた人がその後何年存命できるかの期待値)が大きく伸びました。

 

参考資料:0歳の平均余命(厚生労働省資料)

昭和22年 男50.06歳     女53.96歳

昭和23年 男55.6歳 女59.4歳

 

平成22年 男79.64歳     女86.39歳

 

昭和22年の民法大改正の頃には、被承継者が祭祀を主宰できない状況になるということが、全く想定されてなかったのです。

 

現在では、平均余命が非常に伸びたため、高齢や病気が原因で祭祀を主宰することが不可能な方が非常に多くなっています。

例えそうであっても、祭祀承継予定者と同居であれば、変更の必要はありません。

 

実際には独居老人や祭祀主催者が施設等に入所し、祭祀承継予定者と連絡がつかないということが多くなっています。

 

このことは、墓地管理者である高庵寺住職も困るし、祭祀承継予定者の方も、知らない間に護持会費等の毎年の諸経費が滞納になり、最悪の場合は、お墓の使用権の停止や取り消し処分を受けるという、双方が重大な不利益を受ける危険性が著しく増加しています。

 

それを防止する意味からも、祭祀の生前承継の制度を設けることとなりました。

 

ただし、民法882条が存在する以上、生前承継が法律に反することは否定できません。

よって高庵寺では民法897条との整合性を保つために、祭祀承継の指定書を提出してもらう事にしました。

書式は祭祀承継届(生前承継用)としてございますので、それに記入されてください。

 

法律上、疑義を挟まれないために、自筆での署名と実印の押印、申請日より3カ月以内の印鑑証明を添付ください。

法律では承継者の指定は口頭でも良いことになっておりますが、トラブル防止のため公正証書に近い形式での文書の提出をお願いします。

 

また、原則は自筆ですが、被承継者が既に自筆での署名が困難な場合は、祭祀承継者に指定された方が、代理で署名し、文書に「祭祀被承継者が自筆での署名が不可能なため、代理署名する」の一文を付加し、署名捺印(実印)をお願いします。

 

また、祭祀承継者が第725条の親族にあたらない方の場合は、祭祀承継の指定を受けることになった事由書の提出もお願いします。

書式は高庵寺にてご用意いたします。

 

(親族の範囲)

第725条  次に掲げる者は、親族とする。

1 六親等内の血族

2 配偶者

3 三親等内の姻族

(親等の計算)

第726条 親等は、親族間の世代数を数えて、これを定める。

2 傍系親族の親等を定めるには、その一人又はその配偶者から同一の祖先にさかのぼり、その始祖から他の一人に下るまでの世代数による。

 

説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: D:\Documents\ホームページ\new kouanji home\sub11\b_ani010.gif

 

検索でこられた方は、こちらをクリックしてください。トップページに戻ります。

 

平成26年3月31日を以て全ての整備工事が竣工いたしました。

今後数十年間に亘り、寄付の要請は一切ありません。

 

お葬式・ご法事・改葬(お墓のお引越し)・お墓の建立

お困りの方、なんでもご相談に応じます
メールでのお問い合わせはこちらから