高庵寺通信第20号平成22年4月1日発行(不定期刊)

住職専任のご挨拶

既に何回か本通信でも御案内申し上げました通り、平成22年3月31日をもちまして、栃木県高等学校教諭の職を辞しました。

定年まで3年を残しての早期勧奨退職でございます。

 

前号でも申し上げましたが、公立学校の教師を兼務ということで、既存の檀信徒以外の方のご葬儀等は全てお断りいたしておりました。

 

檀信徒の皆様のための檀務(ご葬儀やご法事等)だけで手一杯で、有給休暇も毎年限度一杯ということで、年度末には毎年綱渡り状態でした。

また、どうしても学校を休めない日もあり、早朝や深夜の電話が鳴ると、ご葬儀ではとひやひやしておりました。

檀信徒の皆様にはご心配・ご迷惑を多多お掛けいたしましたことを改めてお詫び申し上げます。

これからは、今までご迷惑をお掛けした分一生懸命務めますことで、ご恩返しさせていただきます。

 

高庵寺の将来計画について

たびたび、この通信で申し上げているところですが、高庵寺の整備は近隣の寺院に比べて著しく立ち遅れております。

原因は色々とございますが、何を言っても結局は言い訳になってしまいますので、それは一切申し上げません。

 

それよりも、これから何ができるか、果たして実現性はあるか、それを申し上げます。

まず本堂についてですが、あれだけの重量のある建築物ですのでやむをえないところですが、かなり歪みがでております。

幸い本堂の地面はかなり締まっているので、直ぐに倒壊等の心配は少ないようです。

ただ、本格的な補修と言うことになりますと、他の寺院様のお話をお聞きしても、骨組みだけを残して一旦ばらし、それから歪みを取って再構築と言うことで、新築と余り変わらない経費がかかるようです。

正確には見積もりを取って検討ということになりますが、現在の経済状況を考えると厳しいところです。

しかし、最小限の手当てをしておかなければ次代へ残すことは難しいと考えております。

専門家のご助言をいただきながら、役員とともに検討して参りたいと思います。

 

次に庫裏(住職の居住部分)の整備です。

まだ新しいところもございますが、中心部分はかなり古く、造りも本堂とは異なり、平たく言えば安普請のためかなり傷んでおります。

無計画な増築を重ねた旅館のような状態です。

そして一番の問題は、現在のコンピューター時代を全く想定しないで建築されたため、寺務(事務)機能が十分に発揮できません。

これからの社会を考えると、上記機能の必要性は増加することはあっても、減少することは絶対にありません。

ということで、なるべく早く整備したいと念願しております。

 

さらに、墓地、特に合祀墓地を含む境内の整備です。

私の願いは、できるならば車椅子でも墓参が可能なバリアフリーの境内にしたいということです。

現実には無理だと思いますが、できるだけ近い状態に整備できたらと、これまた念願しております。

ただ、いずれにしても先立つものは必要です。

 

そこで、以前よりたびたび本通信で述べてまいりましたように、境内を整備して、檀信徒数の増加を計りたいと存じます。

新年度(4月)になりましたら、直ぐにでも役員の方たちと相談し、できるだけ早く着手いたしたいと存じます。準備ができ次第、檀信徒の皆様にお伝えし、新規入檀者の募集を始めたいと存じます。

 

新しい駐車場と本堂用の椅子が入りました

まず新しい駐車場ですが、高庵寺北側道路駐車場入り口の向かい側(大滝理容室東)に、増設されました。

一番広い高庵寺北側駐車場から道路を挟んで反対側です。東隣にも従来からの駐車場もありますので併せてご利用下さい。

ただし、両駐車場の間の舗装部分は高庵寺の土地ではございませんので、ご注意下さい。

 

次に本堂用の椅子ですが、2月末に納品されました。わずか40脚ですが、ご法事には十分の数だと思います。

これからは、正座で大変な思いをすることなしに、ご参加していただけるかなと期待しております。
説明: 説明: D:\Documents\ホームページ\new kouanji home\tuusin20.files\chuushajou01.JPG 説明: 説明: D:\Documents\ホームページ\new kouanji home\tuusin20.files\CIMG1385.JPG

 

ご葬儀について改めて感じさせられたこと

亡き父、高庵寺二十五世泰應顯三大和尚追悼につきましては、別刷りにて特集いたしておりますので、そちらをご覧下さい。

この稿で触れたいことは、以前から感じてはおりましたが、父の葬儀の前後で特に強く感じられましたことを、檀信徒の皆様にも改めて知って頂きたく書かせていただきます。

もし、これを読まれて不愉快な思いをされるかたがございましたら深くお詫び申し上げます。それでも、檀信徒の皆様に知って頂きたく、敢えて書かせていただきます。

 

昨年11月22日午後8時31分、父が息を引き取ると直ちに、私は病室の廊下で関係者に携帯電話をかけまくりました。

最初にかけたのは、家ではなく葬儀社でした。

本当に突然の遷化でしたので、全くなんの準備もできてなかったのですが、以前から個人的にも信頼しており、父に万が一のことがあったときはと決めてありましたところです。

立場上、特定の葬儀社の宣伝はできませんので、あえて匿名で書かせていただいておりますが、おかげさまで、無理な日程にもかかわらず無事円成できましたことは、ご葬儀にいらしていただきました皆様にはご存知のことと思います。

 

翻って、檀信徒の皆様からご葬儀について、深刻なご相談や、ご不満、時には憤りさえお聞きすることは一度や二度ではございません。

その内容はほぼ葬儀社に関することがほとんどです。

私の場合は、直ちに依頼した葬儀社の方がお見えになり、遺体の搬送等スムーズに進み、葬儀の準備に取り掛かることができました。

 

誠に残念なことですが、未だに一部の病院では特定の出入り業者が決まっており、時には遺族に打診すらないうちに業者が来てしまうこともございます。

ある方など、ある葬儀社の会員になっており、そこへ連絡したにもかかわらず、病院出入りの業者も来てしまい、業者同士が鉢合わせと笑うに笑えないような状況も起きたと聞いております。

 

基本的に、ほとんどの葬儀社では、ご依頼があれば遺体の搬送に伺います。

車で行ける範囲はもちろん、そうでない範囲もなんらかの方法を取ってくれるはずです。

 

もし、信頼できる葬儀社が決まっておられるならば、携帯に登録されておくと、いざというとき頼りになります。

言うまでもありませんが、遺体の搬送業者の選定権は遺族にあり、病院にはなんの権限もございません。

しかるに、病院が勝手に、あるいは強引に搬送先を呼んでしまうこともございます。

これにはもちろんキックバックの問題が絡んでいるのですが、差しさわりがあるので、これ以上詳細は書けません。

 

ですが、ご遺族の方が特に予定の業者が無い場合など、そこで断るのは、はっきり無理です。

そこで肝心ことは、「遺体を自宅に送って頂くことだけをお願いします。あとは親戚と相談しないと決められませんので…」と伝えておくことです。

 

そのとき、できればこちらは二人以上で応対し、後で「言った、言わない」のトラブルが起きないように、できる限りのことはしておきましょう。

もちろん、予めいざというときのことを予定しておくのが一番です。

 

そこで、僭越ながら、信頼できる葬儀社選びのポイントをいくつかお示しさせていただきます。

ただ、予めお断りいたしますが、葬儀に求めることは、ご家庭ご家庭により全て異なります。

したがって、Aさんにベストの選択がBさんにもベストであるということは必ずしもございません。

足利にも素晴らしい葬儀社が何社もございますが、大規模な葬儀が得意なところや、家族葬に特化したところなど、どこが一番ということはございません。

ただ、以下に述べさせていただくことは、どなたにもお役に立つと思い、書かせていただきます。

 

1 ご近所や知り合いで、実際にご葬儀を経験された方の情報は一番役に立ちます。本音を聞ける機会があれば、是非聞いておきましょう。場合によっては差しさわりがあったり、業者に親しい方が関係していたりと、必ずしも本音が聞けるとは限りませんが、これ以上役に立つ方法はございません。

2 地元における信用はどうか。(1に同じです。口コミに勝る情報はありません。はでな宣伝に注意)

3 見積書をきちんと出してくれるか。特に別途経費まで全てオープンか。(悪質な業者ほど追加経費がどんどん膨らみます。)

 

この他にも、細かい点は色々ありますが、以上3つのポイントに注意して検討すれば、失敗は格段に少なくなります。

葬儀後の不満の多くは、「予定よりも派手になってしまった」「費用の追加支払いが多くなった」「低価格にしたくても選択肢がなかった」などがほとんどです。

一番良いのは、「何もわかりませんので、すべておかかせします」などということではなく、何にいくらかかるかをハッキリたずね、その見積額をチェックして、葬儀社と上手に交渉することですが、実際には、よほど手馴れた方でなければそんなことはできません。

 

最初に書いたように、準備ができていない場合は、とりあえず緊急の遺体の搬送はしかたないにしても、一度頭を冷やして、何人かの人に相談して、それからお願いする葬儀社を決めることです。

 

遺体の搬送をお願いすると、その葬儀社に借りができたような気持ちになって、そのままお願いしてしまいがちですが、けっしてそんなことはありません。

 

とにかく、「私一人では決めれませんので、親戚と相談して…」と一旦業者に引き取ってもらって、業者のいないところで相談することです。

遺体を搬送した業者に断りを入れるのは、実は身内に義理のある葬儀社がある等、言い訳はいくらでもできます。

葬儀社選びさえ間違えなければ、お葬式は半分成功したようなものです。

 

それから、高庵寺の檀信徒の方にはあまり関係ないかもしれませんが、何らかの事情で葬儀社から僧侶を紹介してもらう場合、宗派や寺院名、所在地、電話番号、そして一番大切なのは住職であるかどうかの確認がポイントです。(別刷りにて詳しく説明してございます。)

 

本稿とは別に、遠隔地でのご葬儀については詳述させていただきますが、お近くの高庵寺の檀信徒の方でも、何らかの事情で起こらないとも限りません。そんな場合は、とにかくまず高庵寺住職にご相談下さい。

 

もし、皆様が親戚等の立場で助言を求められたら、とにかく菩提寺の住職にまず相談するようお話しするのが一番です。

東京などでは、葬儀社から仕事を回してもらっている僧が、葬儀社に何割もキックバックしているという話もあります。


高庵寺通信第20号 別刷り 当山25世泰應顯三大和尚追悼版
(PDF)


高庵寺通信第20号 別刷り 遠方で葬儀を営む方へ

 

追記

 

平成26年3月31日を以て全ての整備工事が竣工いたしました。

今後数十年間に亘り、寄付の要請は一切ありません。

 

                              新規墓地のページに戻る

                                  
説明: 説明: D:\Documents\ホームページ\new kouanji home\tuusin20.files\image001.gif

 

検索でこられた方は、こちらをクリックしてください。トップページに戻ります。